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マイ・レフトフット (1989)

MY LEFT FOOT

監督
ジム・シェリダン
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3.63 / 評価:135件

ダニエル・デイ=ルイスに乾杯

  • nicomart さん
  • 2008年5月26日 17時48分
  • 閲覧数 799
  • 役立ち度 23
    • 総合評価
    • ★★★★★

『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』で、ダニエル・デイ=ルイスの演技にすっかり魅せられて、若き日の出演作を見たくなりました。
1989年、まだ32歳のときの出演作。

重度の小児性麻痺であり、左足しか思うようには動かせない主人公の半生を映画いた作品。
(実話を元に映画化したということは、映画を観終えたときに知りました)


この映画が素晴らしいところは、障害をもつ主人公の日常に起こる様々な悲しみを、
私たちの日常に起こりうる悲しみと同じ目線で描けていることだと思う。
それは分け隔てない母や兄弟の愛と、彼自身の強い生命力によって成立している。

障害による困難、そして彼のしてきた努力は私には想像をできないものだろう。
でもなぜか、彼の悩みは遠くかけ離れたものにはに感じられない。
だから彼の心の葛藤にときに強く頷け、時に反発も感じる。
そして彼が送る力強い日々は、たくさんの苦しいこともあるけれど、
悲観的にならずに明るさを持って観ることができる。

家族は、頑固な父と優しい母を中心に、前向きだったり、時にもめたり、悲しいことが起こったり、さまざまな日常の出来事をを乗り越えて、前に進んでいく。

場面はほとんどが、過去の回想の中での主人公と家族の暮らす家と、家の周りの路地、そして現在の光景だけでできていた。
広がりのない世界。それは彼の世界そのものなんだろう。
でも、そこに窮屈な感じは受けない。
その狭い家は、常に生へのエネルギーで満たされているから。


ダニエル・デイ=ルイスは私の期待を遥かに超えていました。
顔の表情もほとんど動かせないこの主人公の体中から人間味が溢れでて
なんと魅力的に眼にうつることでしょうか。
そして、母親役のブレンダ・フリッカーは、温かな自愛に満ちた演技でそれに答えます。
この人の胸の中に抱きしめられたいと思わせられる、なんともいえない包容力に満ちた存在です。

もし主演がダニエル・デイ=ルイス、母親役がブレンダ・フリッカーじゃなかったら、
この映画の魅力は数段薄らいでいたと思います。
そう思わせられる、名演でした。


ストーリーに☆4つ、二人の名演にプラス☆1つ、です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 勇敢
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