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マジック (1978)

MAGIC

監督
リチャード・アッテンボロー
  • みたいムービー 53
  • みたログ 264

3.72 / 評価:100件

微妙に本人に似た人形だな~

  • bakeneko さん
  • 2012年2月16日 11時53分
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

英国映画お得意の“追い詰められ崩壊していく精神”を克明に描いた、アンソニー・ホプキンスの演技+拘り芸が見物の“心理サスペンススリラー”の佳作であります。

え~、役者という職業は“他人になる”&“物語の状況に詳細に入り込む”のが商売ですので、古今東西の名役者は時に役柄にのめり込み過ぎる事があります。
どう考えても命を張っている―ジャッキー・チェンのアクションスタントの数々を始めとして、
同じく一歩間違えば死ぬ―チャップリンの「サーカス」での命綱無しの綱渡り(サル付き)や「モダンタイムス」のデパートの踊り場での眼隠しスケート。
本当に前歯を抜いた―田中絹代の「楢山節考」&佐原健二の「マタンゴ」。
自分で超絶テクニックのピアノを弾いている―「コンペティション」のリチャード・ドレファス&エミー・アービング、「ピアノレッスン」のホリー・ハンター
殺陣で全ての“斬られ役の急所(動脈の結節点)”をきちんと2か所叩き切っている―「椿三十郎」の”23人斬りシーン”での三船敏郎(全員青あざになったそうです)
の他、たくさんの俳優が、太ったり痩せたりブスになったりと体を張った熱演を見せてくれるわけですが、
中には“そんなに努力しなくても映画的なテクニックで処理できるんじゃないの?”と思わせる熱演もあります。
つまり、「直撃地獄拳 大逆転」の“地面に脚が付かない様にする仕掛け”(=体操選手並みの体力が必要)に、実際に最初から誤魔化しなしでぶら下がって進んでいったり、
「チャーリーとチョコレート工場」で本当にリスに胡桃の殻を剥かせたり、
といった描写は、“言われなければ分からないよ~、特撮やその一瞬だけそれらしくすればいいじゃない!”と突っ込みたくなるのであります。
で、同様に“本当に演じていると言ってもなあ~”というのが本作の物語の肝となっている“腹話術”で、
特訓によって本式テクニックをマスターしたアンソニー・ホプキンスが実際に舞台で演じています(映画なんだから音声を別に流せばいいじゃん!と思いますが、それでは真実性が出ないのだそうです♡)。
殆ど“独り芝居”と言ってよい=アンソニー・ホプキンスの熱演で引っ張る作品で、「エクウス」「召使い」等の英国映画の伝統である―”憑かれた人&煮詰まっていく状況”を見事な心理サスペンスで盛り上げています。監督のリチャード・アッテンポロ―は「雨の午後の降霊祭」でも見せたストイックで鋭い演出で、孤独な芸人の”追い詰められていく心理”をリアルに描き出していますし、”現実&良心との架け橋”であるヒロインを演じるアン・マーグレットとマネージャー役のバージェス・メレディスがリアルな常識人の反応を対象的に見せる事で主人公の”狂気と孤独”が引き立てられているのであります。

狂気へと追い詰められていく孤独な青年をリアルに描いたサスペンススリラーで、主人公の腹話術が本物だと思うと役者根情に頭が下がる?映画であります(まあ言われなければ分かりませんが...)。

ねたばれ?
ちなみに、最初のステージで見せる手品もアンソリー・ホプキンス本人が誤魔化しなしにやっています(隠し芸のレパートリーにはなるだろうけれど大変だな~)。

詳細評価

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