魔術の恋
作品レビュー(2件)
- bmw********
4.0点
魔術師の生き方をうまくとらえていて見てても飽きない。 ネタを明かさないところが良いのかもしれない。 どちらかというと子供向けの映画かも。
- ********
5.0点
1953年。ジョージ・マーシャル監督。20世紀初頭、ヨーロッパやアメリカで爆発的な人気を博した奇術師フーディーニの恋と生涯を描いた伝記的映画。フーディーニがトニー・カーティス、一目ぼれから結婚して一緒に舞台を続ける妻が実生活でもカーティスの妻だったジャネット・リー。トリックにまつわる映画だけに、現実と虚構を又にかけた夫婦の出演にめまいがしそうです。 脱出を得意とするフーディーニは、トリックとトリックではないものの力による脱出をともに手がけている。「トリックではないものの力」は「危険で命を落とすかもしれない」と言われているが、たまに訪れるそれを彼は探究しつづける。つまり、虚構を構築しつつ、それを超えたものが現れるのを待つ。まるで映画が作り事の虚構であることを知りつつ、作り事をはるかに超えた何かが現れることがあるように。中盤で交霊術のウソを暴くのも本当の交霊をしたいからです。ばかばかしい作り事を繰り返しつつ、超越的なものを求めてしまう男。 とはいえ、クリストファー・ノーラン監督「プレステージ」ほどトリックの区別がわかりやすく描かれているわけではない。結局「トリックではないものの力」は示されない。そこがまた「そんなことを真剣に考えるのは映画ではない」というマーシャル監督の割り切りのようです。そしてなにより、数年後に映画界を驚かせるヒッチコック監督「サイコ」と同じよう叫び声をあげるジャネット・リーが見れてよかった。
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