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マッドマックス/サンダードーム (1985)

MAD MAX BEYOND THUNDERDOME/MAD MAX 3

監督
ジョージ・ミラー
ジョージ・オギルヴィー
  • みたいムービー 54
  • みたログ 1,628

2.76 / 評価:661件

いつの間にやら冒険活劇に・・・

  • xeno_tofu さん
  • 2020年3月21日 22時58分
  • 閲覧数 1402
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

カルト的人気シリーズの第三作。何か、本作が微妙に蓮っ葉扱いされていて疑問だった。正直、序盤は悪くないぞぉと思っていたら、いつの間にか違う映画を見させられていた。なぜに!?

飛行機で襲撃されラクダ馬車を奪われ、砂漠をさすらうはめになる無頼漢、マックス(この飛行機親父、前作のジャイロコプター親父なんで、思わずおっとなる)。
放浪の末に行き着くバータータウン。モヒカン頭にレザーアーマーやらの姿、荒廃しながらも活気あふれる街の様子に、前作までまだまだ不安定だったマッドマックスの世界観が一気にできあがり、非常に見ごたえがあった。
それで、エネルギーのない世界にあって、生活を支えるはブタの糞を集めたメタンガス。油田を見つけた前作と違いをもってくる、これはなかなか憎い演出のように思った。

自分の力量を見せつけて街の実力者、アウンティに認められるマックス。メタンガスを管理して街を牛耳る身内マスター・ブラスターのうち、力を担うブラスターの暗殺を依頼する。
なんてニヒルな世界観。まるで西部劇のような、まさにマッドマックスの導入部としては打ってつけではないか!

サンダードームでのブラスターとの決闘。ゴムで吊り下げられる戦いって・・・不安がよぎった。これが不評の原因かな。
いや、なかなか白熱する戦い。あらかじめ弱点を割り出し、戦いの中で笛が生きたぞ。ここじゃないのか。

罰として、マックスが追放されるまではよかったが、ここらへんから少し話がよどみ始める。なぜマックスはブラスターの仮面が外れただけで殺さなかったのか。表情はそうなんだが、筋肉隆々の大男なのは変わらないわけで、これまで躊躇なくカーチェイスの中で悪漢をやっつけてきたマックスが戸惑うのは、まだではないか。少なくともマスターが息子と呼び掛けてからのような。

キャプテン・ウォーカーを待ちわびる子供たちの集落に連れていかれるシークエンスで、一気に作品のトーンが変わってしまう。ディストピアにたくましく生きる子供たちでは、ちょっと違うような。おそらく前作の刃のブーメランを操る野生児少年の要素を膨らませたのだろうが、膨らませ過ぎだ。

しかも砂に埋もれたジェット機とは。まるで「猿の惑星」のようなロストテクノロジーの描き方ではないか。

子供たちのリーダー、サバンナに率いられて集落を脱出、「明日の国」を目指す。ここから、マックスが子供たちの保護者になってしまう・・・。
機関車を駆り出し、カーチェイス、カーアクションに突入。この展開に流れていくのが正直、勢いしかない。マスターを連れていく意味はどこに、しかもマスターがメタンガスの扱いで何かコツを知っているような感じも薄いのに、バータータウンには捕えねばならない人物になっているし。
子供たちもレコードに驚く前に、機関車に驚けよ!! そこだろ!!
演出も音楽もアクションも、知らぬ間に冒険活劇調になっている。

飛行機父子が最後の逃走劇を手助けする。最初に出てきたキャラが後から活躍するとは、なんとも冒険活劇。重量オーバーで飛ばないとか、どんな少年マンガだ!
そんでもって、最後は「お前、やるじゃないか」でアウンティから許されるマックス。なんとも、これまで殺伐とした世界を描いてきたのに拍子抜け。子供たちが都市を見つけて、暮らし始めるラストもねぇ。前作まではっきりしなかった人類滅亡理由も、確かに水に放射能汚染のシークエンスがあるけど、核戦争に明確にバージョンアップしているし。

つらつらダメな点を並べたが、ようは毛色の違う話を混ぜてしまい、結局どちらの期待にも応えられない中途半端な作品になってしまっている。
別に、マッドマックスの中に、殺伐とした街の権力闘争劇があっても、希望を待ちわびる子供たちだけの集落の話が合ってもよかったのだよ。でも、それを同時並行にやってはダメだった。

しかし、本作のなかにも後世の作品に与えた影響のエッセンスがところどころにあるよね。「北斗の拳」はより影響を受けている感じはする。前半のマックスの風貌は、エルシャダイ!?(わかる人はわかってください笑)。また、「ディールグッド」って造形似たキャラがいたような。思い出せない。。。

あと、怒りのデス・ロードって、これまでの3作の良いところを詰め込んだ良作なのだと確認。3作見なければ分からなかった。白塗りアイシャドウは本作からの登場なのね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

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  • 勇敢
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