摩天楼を夢みて

GLENGARRY GLEN ROSS

100
摩天楼を夢みて
3.6

/ 181

25%
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37%
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4%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(45件)

かっこいい16.7%切ない16.7%絶望的15.4%知的14.1%悲しい10.3%

  • le_********

    5.0

    ワンステージものを、カメラワークと俳優の演技力で凌ぐことができた締まりある作品

    監督:ジェームズ・フォーリー、脚本:デヴィッド・マメット、原作:デヴィッド・マメット『グレンギャリー・グレンロス』、撮影:フアン・ルイス・アンチア、編集:ハワード・E・スミス、音楽:ジェームズ・ニュートン・ハワード、主演:ジャック・レモン、アル・パチーノ、1992年、100分、配給:ニュー・ライン・シネマ、原題:Glengarry Glen Ross ピューリッツアー賞を受賞した劇作家デヴィッド・マメットの『グレンギャリー・グレン・ロス』(1984年)を映画化した作品。デヴィッド・マメット自身が脚本も書き、原作にはなかったブレイク(アレック・ボールドウィン)を登場させている。これにより、映画としての「入り」の部分が鮮明になった、とジャック・レモンは述べている。 ニューヨークの下町にある不動産屋が舞台。この会社は、同業他社以上に業績主義が厳しい上に、顧客との契約をとり優秀な社員には、さらに優良な顧客の情報が提供されるが、成績不振者には、ロクでもない客の情報しか与えられない。タイトルのグレンギャリー・グレンロスとは、その優良顧客情報のひとつである。 雨の降る夜、四人の社員のうち、成績優秀で外に飲みに出たままのリッキー・ローマ(アル・パチーノ)を除くシェリー・レーヴィン(ジャック・レモン)、デイヴ・モス(エド・ハリス)、ジョージ・アーロナウ(アラン・アーキン)が残る事務所に、本社から幹部のブレイク(アレック・ボールドウィン)がやってきて、大いにハッパをかける。ローマ以外の3人は、なかなか契約をとれずにいたからである。イヤミとも暴言とも言える言葉を怒鳴り散らし、こんなどしゃ降りでも外回りして来い、と3人に命じる。 3人はそれぞれ口答えするが、それぞれにようやく外出する。レーヴィンは、支社長ジョン・ウィリアムソン(ケヴィン・スペイシー)に、優良顧客情報を内緒で渡してくれ、と頼むが断られる。他方、モスは、このままでは成績が上がらないと踏み、アーロナウに、ある計画を持ちかける。・・・・・・ 『ゴッドファーザー PART III』(1990年)と『カリートの道』(1993年)の間に、アル・パチーノがこんな作品に出ていたとは知らなかった。ジャック・レモンはじめ、名だたる俳優の演技合戦は観ていておもしろい。本作品は、うだつの上がらないセールスマンを描いているが、うまくいった者とうまくいっていない者との対比が明確で、それもまた契約のとれぐあいで立場が入れ替わる。会話が中心であり、一人物思いにふけるシーンなどなく、バーや車内以外は、すべてこの事務所内が舞台で、ややもすると映像的に飽きがちになるストーリー展開を、カメラワークと俳優の演技力で凌ぐことができている。 デヴィッド・マメットは、脚本家として『評決』(1982年)、『アンタッチャブル』(1987年)の脚本も書いている。会話の密度が濃くなっていくシーンにおいて、そのシーンを一定のテーマに絞り、やがて最後に、決め台詞がズバリと出てくるようなシークエンスがうまい。 本作品においても、いくつかのテーマごとに、二人乃至三人ほどの会話がなされるが、ツボを心得たかのような台詞と「そのシーンの終わり」が用意されている。 カメラワークは、事実上のワンステージものだから、アングルやカットに凝るのがふつうだが、本作ではさほど細かに分断せず、わりと長くもたせて、土壇場で話し手交互のカットをつないでいる。それで違和感が生じないのは、もともとこの事務所内が広めにつくられており、それぞれのデスクが、まるでコロナ禍に支配された現在の職場のように、かなり離して置いてあるからだろう。 音楽はジェームズ・ニュートン・ハワードで、このあと、『フォーリング・ダウン』(1993年)、『逃亡者』(1993年)などを担当することになる。タイトルバックはなかなかしゃれている。列車の通過する音に、ジャズがかぶってくる。こんなのどかなジャズにだぶる列車の音が、これからのドラマを暗示しているのだろうか。そして、レーヴィンが受話器を抱くようにして話すファーストシーンへと続くのだ。 舞台劇の映画化、ワンステージものは、基本、会話劇になるので、カメラが外に出ず、背景に飽きがくる場合も多い。会話のテーマがその前のテーマを超えてかぶさり、役者たちの演技が絡み合い、カメラワークとフレームどりが適確であれば、そういうことにはならない。 中高年の男しか登場せず、サラリーマンの悲哀やぎりぎりの仕事ぶりを描き切った作品であるが、エンタメ性も保たれた作品に仕上がっている。 本作品があることを知らず(タイトルくらいはどこかで視野にしていたかも知れないが)、最近、映画好きの高校生におしえてもらったものだ。大変ありがたい。彼のこの作品に対する論評をみた。映画を<見るセンス>があると思う。

  • big********

    5.0

    ラストのオチをお見逃しなく

    久しぶりに見たけど、すごいわあ。 見ごたえ充分すぎて、満足度100%。 舞台がもとなので、場面が変わることはほとんどないし、とにかくセリフの応酬なんだけど、それでも1時間半見飽きることなく、見せる(魅せる)っていうのは、やっぱり役者の力だよね。脚本の力もあるし。 ストーリーは不動産会社のセールスマンの話だから、社会に出て辛酸舐めてない人は「なにこれ?」ってなるけど、会社で揉まれてる人はもうグイグイ心が痛くなるよ。 この地味な話にジャック・レモンとアル・パチーノが命がけで仕事をする男を演じるんだからさ、言葉になりませんよ。 なんか、それだけで泣けてくる。 何で、こんな地味な役やってるのって言いたくなるけど、そうじゃないんだよね。そこが二人とも本当の役者だよね。この脚本の魅力がわかってるからさ。それと人物像も。 セリフの隅々まで計算して、人物の生活環境や過去や経歴なんかも想像できるように書いているでしょ。これは、本当に完ぺきですよ。 脚本のお手本みたいなもの。 人物像が薄っぺらじゃなくて厚みがある。 だから、本物の役者は地味だけど、これを演じたくなるんだよね。 どの人物にもそういう細かい設定がされているから、脇の人物にもセリフの端々からドラマを感じることができる。 そして、この脚本のすごいところはラスト。 最後まで見ないと、このストーリー作りの素晴らしさを堪能できない。 あのオチが見事。 まるで落語のオチみたい。 「うわあ、こうきたか」っていう、何ともいえない余韻。 そして、あのジャック・レモンの表情は必見。 あんな表情できる役者が今どれだけいるだろうか。 本当に本当に素晴らしいとしか言いようがない。 アル・パチーノもエド・ハリスもアレック・ボールドウィンもケヴィン・スペイシー(若造すぎる!)も、絶対ジャック・レモンと共演したくて出たんだろうな・・・・。

  • uni********

    5.0

    ヒリヒリするリアル感

    数字がすべてのパワハラ営業組織を体験した事ある人なら分かるリアル感。まさにこんな感じですし、電話や訪問型セールスの会社では中小大手に関係なく今でもこうした業態は残っています。月末になって数字が出てない時のプレッシャーと疎外感は、月日を経るごとに澱のように体に蓄積されて毒になります。目の前の現実に向き合うのか、転職するのか。適性もあるでしょうし、どちらが正解は分かりませんが時間が経って再開すると、その場に留まって壁を乗り越えた人達の方が、その後転職してても充実した人生を送ってる感じがします。私見ですが「逃げ出さなかった」経験がその人の生き方に自信を与えている。そんな印象を受けています。

  • kk1********

    1.0

    くだらない映画

    有名な役者が揃ってるから楽しみにして見たけど、あまりに中身がない映画でがっかりしました。 そもそも摩天楼を夢見てってタイトルの意味がわからない。

  • パイカルとクイーン

    5.0

    男にしか判んねえ

    昔観て最高だったが、今観ても全く色褪せない。戦士たちの濃いぃ息づかいがすぐそばで聞こえて来そう。 怒られると思うけど、 女達にはこの映画の良さは判るまい。

スタッフ・キャスト

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受賞歴

ヴェネチア国際映画祭第49回

男優賞

基本情報


タイトル
摩天楼を夢みて

原題
GLENGARRY GLEN ROSS

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル