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真昼の決闘 (1952)

HIGH NOON

監督
フレッド・ジンネマン
  • みたいムービー 41
  • みたログ 501

3.87 / 評価:168件

これまでの西部劇の概念を覆した貴重な作品

  • illbeback1229 さん
  • 2021年8月20日 19時07分
  • 閲覧数 470
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

今作も現在開催されている「午前十時の映画祭」の上映作品の1つとして公開されている。
 勝手に映画大好きを宣言している自分はホントにクラシック映画を恥ずかしながらそんなに鑑賞していない。
 それに今作の主役を演じている映画好きなら知らない人はいない名優の1人であるゲーリー・クーパーの作品を1つも観ていない愚か者なので、今作を観ないと他の映画大好きの方々から袋叩き確実だからという理由と、それ以上に名作として語られている本作を是非とも観たいという気持ちが高ぶり鑑賞した。
 その機会を与えてくれたTOHOシネマズさんには感謝です。
 自分は本作に対する知識は西部劇ということのみだったので内容に関してはド素人なので、それだけに今作の内容には驚愕してしまった。
 簡潔に内容を言うと(有名過ぎる作品なのでホントは言うのもおこがましいが…)ゲーリー・クーパーが演じるハドリービルという町の保安官のケインはグレース・ケリーが演じる新妻のエミイ(彼女はモナコ大公レーニエ3世と結婚し公妃となる事でも有名)と結婚し保安官を引退してその街を出る予定だったが、ケインが以前逮捕した悪者のフランク・ミラーが釈放されハドリービルに正午到着の列車に乗って3人の仲間と共にケインに復讐しに来るという知らせを聞き、フランクとの決闘に挑もうとするケインとフランクが来る前に逃げようと説得するエミイとの板挟みにあうという話。
 鑑賞してかなり驚き仰天したのは、西部劇というのは敵が来たら逃げずに勇敢に立ち向かうヒーローというイメージを持っているのがお決まりなのに、本作はそのイメージを覆して決闘を恐れるどちらかと言えば臆病な普通の保安官として描かれているところだ。
 そこに、敵と戦う仲間や町の人々も共に戦うどころか関わり合いを持ちたくない為に町を守ろうとしているケインの協力要請を頑なに拒み、且つその日結婚したばかりのエミイにも見放され結局は孤独の戦いを余儀なくされるところで、ケインにカッコいい西部劇のヒーローのイメージがないのだ。
 でも、逆に本作が名作として語られている理由も同時に理解出来た。
 本作はさきほど述べた西部劇=ヒーローという概念を変えるきっかけとなった貴重な作品で、本作以降の西部劇の主人公の捉え方が変化していった。
 なので公開当初は西部劇はどんな敵にも逃げずに戦うというアメリカの象徴のようなものだと当たり前のように思っていた理念を、只の普通の男として作ってしまったので酷評されたが、後に現在でも西部劇としては上位にランクインされるほど名作として伝えられている。
 自分も今回かなり衝撃を受けたが、現実味のある普通の人間として作られた保安官西部劇の信条を反転させた貴重な作品であり、また名優のゲーリー・クーパーの初鑑賞作品を大スクリーンで観れてよかったです。
 因みに本作でゲーリー・クーパーは2度目のアカデミー賞主演男優賞を受賞してます。(1度目は1941年製作された「ヨーク軍曹」)

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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