面白うて、やがて…
- bakeneko さん
- 2009年11月19日 16時22分
- 閲覧数 199
- 役立ち度 5
- 総合評価
奇抜なアイデイアと転調に次ぐ転調のストーリーで観るものを引っ張ってくれる“捻った娯楽サスペンス”の隠れた佳作であります。
えー、実際にはあり得ないのだけれど、フィクションの世界では一つのパターンとなっているのが、“未熟な犯罪者に誘拐された被害者が主導権を握って…”という逆転のシチュエーションであります。
「大誘拐」や「殺したい女」等の傑作が多い、このパターンの作品の先駆けとなったのが本作で、主演のアンソニー・クインが貫禄で御話に説得性をもたらしてくれる他、デビューそこそこの初々しいフェイ・ダナウェイを観る楽しみもあります。
そして、喜劇ベースの展開は“アメリカの幻想”の裏にある“現実の暗闇”へと侵入して、笑らえない真実を提示するのであります。
見事な語り口とスピーデイーな展開の肩の凝らない娯楽作品ですが、“現実の苦み”を見事に含んで重みの有る余韻を残してくれます。
ねたばれ?
全年齢的にお薦めの娯楽作品ですが、マフィアの基礎知識があった方が良いと思います。
詳細評価
イメージワード
- 泣ける
- 笑える
- 楽しい
- 悲しい
- ファンタジー
- スペクタクル
- ゴージャス
- 不思議
- パニック
- 不気味
- 勇敢
- 知的
- 絶望的
- 切ない
- セクシー
- かわいい
- かっこいい
- コミカル
このレビューは役に立ちましたか?