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幻の女 (1944)

PHANTOM LADY

監督
ロバート・シオドマク
  • みたいムービー 2
  • みたログ 13

4.00 / 評価:5件

読んでから観てはダメらしい

  • osugitosi さん
  • 2011年1月22日 23時37分
  • 閲覧数 977
  • 役立ち度 6
    • 総合評価
    • ★★★★★

1942年に発表されたウィリアム・アイリッシュ著の
有名なミステリー小説の映画化。
1944年度のアメリカ映画です。

御察しの通り、この時期は太平洋戦争真っ只中であります。
日本にアメリカの作品(映画でも小説でも)は輸入されてません。
そんな時代に、かの江戸川乱歩は、この小説を読んでいて
すぐにも翻訳し出版すべきだと主張したというのは
有名な話らしいです。
実際に、原作が日本で初出版された年は、私の勉強不足で
解りませんが(当然戦後)、この映画は、1951年日本公開です。

それにしても、日本中が戦争一色で、ゆとりもない時代に
相手国であるアメリカでは、悠々とミステリーの世界が
受け入れられ、余裕ある状況だった事に、国の差を感じます。

とある酒場に、大きな鍔の孔雀の羽が付いた帽子を
被った女が一人で飲んでます。
憂鬱そうな女です。
その女をヤケ酒を飲みにきた感じの男が
隣に来て話かけます。
話してるうち男は、ショーのチケットを持ってるから
一緒に見に行かないかと女を誘います。
酒場を出て、タクシーに乗って、劇場へ。
ショーには、黒人の女性歌手が登場しますが、
誘った女と同じ帽子を被ってました。
歌手は、舞台から客席を見て、
観客に同じ帽子の女が居ることが分かり、
センスが先取りされた気がして、
こんな帽子、2度と被らないと楽屋で憤慨します。

で、ショーを見た後、二人は別れ別れになり、
男は自宅へ戻りました。
すると、様子がおかしい。
見知らぬ男達が居ました。
彼らは警官だったのです。
家に居たこの男の妻が、絞殺されてたのです。

容疑はこの夫に掛かりました。
殺害推定時間に男はどこにいたのか。
裏づけ捜査、警察は夫を連れ、当日行ったという
酒場へ行きます。酒場のバーテンは
男を当日見た記憶はあるが、独りだったと証言。
タクシーの運転手も男一人だけ乗せたと言います。
あのショーの歌手までが、当日は同じ帽子を被った客は
見ていないと言います。
これはどういうことか?
男が誘った女は幻か?
この作品の原題は、ファントムレディー
まさに幽霊だったのでしょうか。

夫の供述が曖昧であることから
裁判では有罪で、死刑を勧告されてしまいます。
さぁどうすれば無実を証明できるのか?
真犯人はどこに?女はどこに居るのか?

これ以上詳しくは書きません。
興味を持たれた方は是非見て下さい。

ただし、DVDはレンタル屋にはあまり
出てないようです。
私は宅配レンタルで見ました。

有名な原作なら文庫本で手に入りやすいでしょう。
が、原作の方が優れているらしく、
あの双葉十三郎先生の評では
原作を読んだ者にとっては
失望である。と書いておられます。

私は原作を読んでませんが、
何と無く分かります。
あの幻の女を具体的に見せられるよりも
文章で想像した方が
神秘性は増すというものでしょう。

原作ではどうか分かりませんが、
映画では殺された妻が
死体も含め、一切顔を見せないという演出です。
ファントムレディーもそうすれば良かったのかも
しれませんが、難しいところでしょう。

でも、一番の魅力は、妻でも幻の女でもなく
投獄の男(会社社長)を救おうとする
秘書であります。
エラ・レインズという女優さんが演じてますが
スマートでクールな美人です。
彼女が酒場のバーテンを追跡するシーンとか
ショーのドラマーから真実を引き出そうとする所など
映画らしさ炸裂の見せ場です。
遅ればせながらの紹介ですが、彼女が主役ですよ。

物語のてん末は明かせませんが、
ラストは事件解決以上の
ハッピー感が味わえ、本当に良かったと
涙目になってしまいました。
これもヒロインが魅力的だったからでしょう。


ちなみに、この「幻の女」は、1971年ごろ
日本でテレビドラマ化されてます。
日本テレビ製作「火曜日の女シリーズ」のひとつ
だったようです。
小学校のころですが、
このシリーズはよく見てたので
これも見てるはずです。書いてるうちなんとなく
記憶が蘇ったような気がします。

さらに、このシリーズには、あの「犬神家の一族」を
現代(70年代)に舞台を移した「青いけものたち」
というのがありましたよ。
スケキヨは戦場ライターかなにかで、
ベトナム戦争かなんかの取材中に顔に火傷を負ったという
設定でしたよ。子供としては恐かった記憶あります。
このシリーズDVD化されないかな。

ちょっと脱線してしまいました。すいません。
同じミステリー枠内ということでご勘弁を・・・

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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