ウイークエンド

WEEK END

104
ウイークエンド
3.7

/ 44

36%
16%
34%
7%
7%
作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(10件)

パニック17.9%知的14.3%不思議10.7%コミカル10.7%不気味7.1%

  • bar********

    5.0

    映画が狂っているのか、ぼくが狂ったのか

    狂騒的な映画。 遺産を狙う夫婦が主人公だが、遺産を狙うという物語は、特に重要ではない。その旅において、さまざまな事件に遭遇するのだが、それらが相次いで起こり、それらが文明の崩壊と終末的世界を暗示する、というのがこの映画のポイント。 さまざまな問題、さまざまな言語的意義、思想、物、欲望、それらがぐるぐると回る旋風のようになって、人間の獣的な性格、そして堕落、「堕落を笑う」といった逆説性などが表れて、ゴダールの映画の中でも特にゴダールらしい映画になっていると思う。 特に面白いのが、それでも一つの意義のある映画であるということ。これは大きな矛盾になるのかもしれないが、シンプルに見るならば、なかなか面白い映画になっている。それは映像の美しさや、物語のテンポの良さ、充溢する深みのある精神性などといった、見ている人を楽しませる要素がたくさんあるからだ。 確かにぼくはゴダールの破壊性がまだよくわからない。たくさんの象徴の意味もまだよくわかっていない。それでも彼の見たこともないような表現性には惹きつけられてしまうし、嫌な映画だなと思いながらもじっと見入ってしまうのだ。 『ウイークエンド』はさまざまな問題の終わりとして、文明と人間性の終わりを示しているのだろうか。映画というまことしやかなものを取り去ろうという心は、ゴダールの乱暴な考えに過ぎないのだろうか。 さまざまな命、さまざまな意義、さまざまな問題性をはらんだ今作は、不思議な魅力があり、簡単には解き明かすことのできない謎があり、それでもどこかおかしな映画でもある。 キャラクターの物欲や怨嗟は、直接的なアメリカ批判とも取れた。中世や近代のイメージは、現代が失っていき、また回帰していくという暗示なのだろうか。

  • ********

    5.0

    「終わり」の予感

    1967年。ジャン=リュック・ゴダール監督。愛し合っていない中年夫婦は妻の遺産を手に入れようと田舎へ。大渋滞や交通事故やヒッチハイカーによる脅迫に会いつつ、ようやくたどり着いた妻の実家では父親は死んでおり、母親は夫婦への遺産譲り渡しを拒否。母親を殺害して遺産を手にしたものの、革命運動をしている集団に拉致されて、、、という話。 現代のエゴイズムへの鋭いまなざしから始まって人類史を振り返る壮大な文明批評。たんなる現代文明批判に終わらず、現代を批判している革命勢力のあり方もまた批判している。「週末」なのは人類の歴史そのものであり、また、映画の歴史でもある。強烈な「終わり」の予感に満ち満ちた映画。 交通事故が「虐殺」であり、肉食が「虐殺」であるということを鮮やかに提示している。

  • 一人旅

    3.0

    果敢にもゴダール挑戦!→脳・内・崩・壊

    ジャン=リュック・ゴダール監督作。 【ストーリー】 ロランとコリーヌ夫妻は土曜日の朝、田舎の実家へ向かうため車を走らせるが、途中激しい渋滞に巻き込まれてしまう・・・。 ゴダール映画をほとんど楽しめた経験の無い自分。 序盤の長回しでの渋滞シーンは「ゴダールすげぇ!」と感動した。渋滞している無数の車、無数の人間をゆっくりゆっくり映していく。渋滞の列に割り込んだ夫妻に対してブチギレる者、訳もなく騒ぐ者、そして渋滞の原因になっていた車の事故現場を見ても特に関心を示さず足早に立ち去る者・・・。この長回しのシーンだけで人間の負の本質を描き切っているようだった。 「ゴダールいいかも!?」 そう思えたのはここまで。 物語は徐々に理解不能の域に達していった。 笑えたのは、夫妻が事故を起こし車が横転してしまうシーン。夫が倒れているのにコリーヌはエルメスのバッグを第一に気にするのだ。痛烈なブラックユーモア。現代の行き過ぎた物質主義を過激に象徴するようなワンシーンだった。

  • 森 怜美

    3.0

    化学変化

    面白い映画を観た、というより面白いものを観た、という感覚。 光景とか、現象をみているかんじかな。 政治的メッセージも、今観ると攻撃的すぎてうっ、となるけど、あるひとつの時代を見ていると考えれば興味深くはある。

  • bee********

    2.0

    最高傑作ではないだろう。

    Blu-ray化になって,購入してみました。 すごく期待していただけにがっかりしました。 即興演出はヌーベルバーグの美学のように思われているけど, この映画に関しては30%以上がダメダメのような気がした。 文法として,主人公である夫婦はずっと映像に出ているか,その場にはいたはずなのに,終盤では,このへんの決めこともあやふやになる。あきらかに編集で無理に成立させた作品。同時代の作品の中でこの作品だけとりわけて映像化が少ない理由もわかる。

スタッフ・キャスト

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ヴァレリー・ラグランジェ隊長の女ヴァレリー
ジャン=ピエール・レオサン=ジュスト/電話ボックスの若者
ジュリエット・ベルト農夫と階級闘争する娘/FLSOの隊員
ダニエル・ポムルールジョゼフ・バルサモ
ヴィルジニー・ヴィニョンマリ=マドレーヌ/FLSOにいけにえにされる女
ブランディーヌ・ジャンソンエミリー・ブロンテ/ピアニストの助手
イヴ・アフォンソグロ・プセ(親指太郎)
アンヌ・ヴィアゼムスキー音楽行動委員会の聴衆/FLSOのジード嬢
ミシェル・クルノー音楽行動委員会の聴衆
ラズロ・サボアラブ人
エルネスト・メンゼルFLSOの料理人エルネスト
イヴ・ベネイトンFLSOの隊員イヴ
イザベル・ポンスFLSOの隊員イザベル

基本情報


タイトル
ウイークエンド

原題
WEEK END

上映時間

製作国
フランス/イタリア

製作年度

公開日
-