ウイークエンド

WEEK END

104
ウイークエンド
3.7

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36%
16%
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7%
作品情報上映スケジュールレビュー

作品レビュー(10件)


  • bar********

    5.0

    映画が狂っているのか、ぼくが狂ったのか

    狂騒的な映画。 遺産を狙う夫婦が主人公だが、遺産を狙うという物語は、特に重要ではない。その旅において、さまざまな事件に遭遇するのだが、それらが相次いで起こり、それらが文明の崩壊と終末的世界を暗示する、というのがこの映画のポイント。 さまざまな問題、さまざまな言語的意義、思想、物、欲望、それらがぐるぐると回る旋風のようになって、人間の獣的な性格、そして堕落、「堕落を笑う」といった逆説性などが表れて、ゴダールの映画の中でも特にゴダールらしい映画になっていると思う。 特に面白いのが、それでも一つの意義のある映画であるということ。これは大きな矛盾になるのかもしれないが、シンプルに見るならば、なかなか面白い映画になっている。それは映像の美しさや、物語のテンポの良さ、充溢する深みのある精神性などといった、見ている人を楽しませる要素がたくさんあるからだ。 確かにぼくはゴダールの破壊性がまだよくわからない。たくさんの象徴の意味もまだよくわかっていない。それでも彼の見たこともないような表現性には惹きつけられてしまうし、嫌な映画だなと思いながらもじっと見入ってしまうのだ。 『ウイークエンド』はさまざまな問題の終わりとして、文明と人間性の終わりを示しているのだろうか。映画というまことしやかなものを取り去ろうという心は、ゴダールの乱暴な考えに過ぎないのだろうか。 さまざまな命、さまざまな意義、さまざまな問題性をはらんだ今作は、不思議な魅力があり、簡単には解き明かすことのできない謎があり、それでもどこかおかしな映画でもある。 キャラクターの物欲や怨嗟は、直接的なアメリカ批判とも取れた。中世や近代のイメージは、現代が失っていき、また回帰していくという暗示なのだろうか。

  • ********

    5.0

    「終わり」の予感

    1967年。ジャン=リュック・ゴダール監督。愛し合っていない中年夫婦は妻の遺産を手に入れようと田舎へ。大渋滞や交通事故やヒッチハイカーによる脅迫に会いつつ、ようやくたどり着いた妻の実家では父親は死んでおり、母親は夫婦への遺産譲り渡しを拒否。母親を殺害して遺産を手にしたものの、革命運動をしている集団に拉致されて、、、という話。 現代のエゴイズムへの鋭いまなざしから始まって人類史を振り返る壮大な文明批評。たんなる現代文明批判に終わらず、現代を批判している革命勢力のあり方もまた批判している。「週末」なのは人類の歴史そのものであり、また、映画の歴史でもある。強烈な「終わり」の予感に満ち満ちた映画。 交通事故が「虐殺」であり、肉食が「虐殺」であるということを鮮やかに提示している。

  • 一人旅

    3.0

    果敢にもゴダール挑戦!→脳・内・崩・壊

    ジャン=リュック・ゴダール監督作。 【ストーリー】 ロランとコリーヌ夫妻は土曜日の朝、田舎の実家へ向かうため車を走らせるが、途中激しい渋滞に巻き込まれてしまう・・・。 ゴダール映画をほとんど楽しめた経験の無い自分。 序盤の長回しでの渋滞シーンは「ゴダールすげぇ!」と感動した。渋滞している無数の車、無数の人間をゆっくりゆっくり映していく。渋滞の列に割り込んだ夫妻に対してブチギレる者、訳もなく騒ぐ者、そして渋滞の原因になっていた車の事故現場を見ても特に関心を示さず足早に立ち去る者・・・。この長回しのシーンだけで人間の負の本質を描き切っているようだった。 「ゴダールいいかも!?」 そう思えたのはここまで。 物語は徐々に理解不能の域に達していった。 笑えたのは、夫妻が事故を起こし車が横転してしまうシーン。夫が倒れているのにコリーヌはエルメスのバッグを第一に気にするのだ。痛烈なブラックユーモア。現代の行き過ぎた物質主義を過激に象徴するようなワンシーンだった。

  • 森 怜美

    3.0

    化学変化

    面白い映画を観た、というより面白いものを観た、という感覚。 光景とか、現象をみているかんじかな。 政治的メッセージも、今観ると攻撃的すぎてうっ、となるけど、あるひとつの時代を見ていると考えれば興味深くはある。

  • bee********

    2.0

    最高傑作ではないだろう。

    Blu-ray化になって,購入してみました。 すごく期待していただけにがっかりしました。 即興演出はヌーベルバーグの美学のように思われているけど, この映画に関しては30%以上がダメダメのような気がした。 文法として,主人公である夫婦はずっと映像に出ているか,その場にはいたはずなのに,終盤では,このへんの決めこともあやふやになる。あきらかに編集で無理に成立させた作品。同時代の作品の中でこの作品だけとりわけて映像化が少ない理由もわかる。

  • la_********

    5.0

    ウイークエンド

    ゴダール作品は、「新ドイツ零年」とか いくつか観ていると思うのですが、 オールナイトで眠っちゃったり、 はづかしい思い出ばかりでした。 トリュフォーは、めちゃめちゃ好きなのに、 ゴダールは、苦手意識があったのです。 北野武監督も、好きと言っていたし(多分「中国女」)、 観なきゃ観なきゃってずっと思っていて。 今回のロードショウ。半強制的に観て来ました。結果。 観て良かったです!!!!(映画館で観たのも正解) 傑作だと思います。 (好きかと訊かれると、むづかしいですけど・・・・。) 信じられない完成度の高さ。 濃いし。銃ぶっぱなしてるけど。 わざと難解にしてるわけじゃないんだ!!!!ってわかりました。 観念的でもない。 (ときどきコミカルなシーンも。) 田舎の細い1本道が、事故で渋滞になるのですが、 よく見ると、道の周りに原っぱみたいなところが広がっていて ムリすれば(本当に急いでいるなら)通れそう。なんですよね。 なのに、みんな頑なに、その細い細い道を、 通ろうとする。連鎖して起こる事故・・・・ お金持ちの夫婦(モンスター○○系、モンスター親・など)も、 目的地へ急ぐうち、事故に巻き込まれ、何日も道に迷う。 他の事故で亡くなった人の服を、気に入ると 勝手に脱がせて自分が着ちゃったり。 鳴り続けるクラクション。殺人・拉致 森の中で叩かれ続けるドラム、終わらない独白 自分の中の何かが終わったり、麻痺しそうでした。 (濃すぎる・・・・。) 情景が、すべて「その状態」以上のものを表現してる。暗示してる。 この映画に脚本がある それが凄いと思いました。 高級そうな車を、100台くらい、本当に燃やしちゃったり、爆破してます。 車を、一度いっぱい燃やしてみたかったのかなあって思うくらい。 飛行機とかも燃やしちゃって。 人もいっぱい死んじゃうし、 動物を殺すシーンとか、人を殺して食べる的な描写もあって(私から見ると、かなり残酷) 今だったら、撮るのを許してもらえないかも 意外だったのは、ゴダールの映画は、 都会的なイメージがあったのですが、 森の中や、郊外の映像が、とても綺麗でした。 たとえば、強い光りで、古い建物のキズをとばしている、とか 手法で綺麗に見せているわけじゃなく、 古い建物は古く、枯れた植物もそのままに。 ありのままを撮って、すごく綺麗なんですね。 だから、あのヒステリックな、人間たちの喧騒・暴力・本能。 奇抜な手法に思えるけれど、ゴダールには、 本当にああいうふうに見えているのかも知れないと。 全部おとぎ話。 ゴダールも自分で、映画の中で「これはおとぎ話」と言っています。 セルジュ・ゲンズブールの表現ともちょっと違うシュールさ。 ある週末、のあるエピソード、ではなく、 ある週末にはじまった、1年近くにわたる歳月を描いたお話しでした。 大切な人と観るのはやめよう。 ゴダールの才能に、酔いしれましょう☆☆☆☆

  • ysk********

    5.0

    RCSのくれた最高のウイークエンド

    RCSがみなみ会館の番組をプロデュースするのはこれが最後になる週末のオールナイト。 (※京都にみなみ会館という面白い映画館があるのですが、   長年RCSという会社がここの番組をプロデュースしてきたのが、   この3月14日でおしまいということに。みなみ会館がなくなるわけじゃないし   4月からもトリュフォーやジャック・ロジエの特集があったりするし   わたしたちはみなみ会館での映画鑑賞をこれからも楽しみ続けるわけだけど、   でもRCSがにやりと笑いながら「こんな映画もあるぜ!」と   スゴい作品をさしだし続けてきたあの日々が終わってしまうのはとてもつらい)    1本めで少し寝てしまったけれど、2本めのアキ・カウリスマキが最高に面白くて 3本め、02:40「ウィークエンド」、眠気も頭痛もふっとんで わたしは絶好調! しかしさっきの休憩の間に、 ちょうどわたしの前の席が2席あいてたところに カップルが座りにきて、 それはいいんだけどわたしの目の前に陣取った男の座高がちょいと高すぎる。 字幕が画面の下につくタイプで、彼の頭がセリフ後ろ半分を完全に隠してしまうのだ。 体を横に動かしてみてものびあがってみても見えやしない。あーん、仏語だし! あんまり動いてもまたそれが後ろのひとの迷惑になるわけで、 もうセリフ後半はあきらめるしかない。 映画がはじまって、画面にはしどけなく電話で喋っている女性。 彼女の口からなにやらポ○ノ文学を朗読してるみたいなセリフが続々と繰り出される。 たとえば(と、例を挙げますが、正確な再現ではありませんことをご了承ください) 「彼の指がわたしの喉から胸に・・・・・・」とか 「わたしの背筋のくぼみにお酒を・・・・・・  お酒がお尻のほうまで伝わって・・・・・・」とか・・・ これらのすべてのセリフが、前半しかわからないんですよ! 後半は!そのセリフ後半何を言うてんの!?あぁ~ん、気になる!悶々! あぁあのカップルさえあの席に来なければ・・・と恨むわ~ しかしそんなことすら含めて、最高の夜。最高のウイークエンド。 ありがとう、RCS@みなみ会館! そしてゴダール、彼はクルマ好きなんですね、 延々延々クルマクルマクルマ、という絵が続く。 渋滞で詰まった道を舐めるように映してゆくのだ。ゆっくり、ゆっくり。 動物園の動物を乗せた車があったり、事故で数台ハデにひっくりかえってたり、 車を降りてチェスに興じている夫婦がいたり、また事故ってたり。 事故をみせる、なんて不謹慎極まりないかもしれないけれど、 本当にゴダールの映画ってお洒落だなぁと思わずにはいられなかった未明。

  • cat********

    5.0

    ネタバレ最高の感覚映画。

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • 焚き火とワイン

    5.0

    これは

    渋滞の長回し・・・(笑) ゴダールは子供のような素直な目で見てね。

  • のんちゃん

    5.0

    ネタバレゴダール最高傑作

    このレビューにはネタバレが含まれています。
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