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ウイークエンド (1967)

WEEK END

監督
ジャン=リュック・ゴダール
  • みたいムービー 36
  • みたログ 132

4.30 / 評価:37件

ウイークエンド

  • l_p さん
  • 2009年4月9日 21時44分
  • 閲覧数 789
  • 役立ち度 10
    • 総合評価
    • ★★★★★

ゴダール作品は、「新ドイツ零年」とか
いくつか観ていると思うのですが、
オールナイトで眠っちゃったり、
はづかしい思い出ばかりでした。

トリュフォーは、めちゃめちゃ好きなのに、
ゴダールは、苦手意識があったのです。
北野武監督も、好きと言っていたし(多分「中国女」)、
観なきゃ観なきゃってずっと思っていて。
今回のロードショウ。半強制的に観て来ました。結果。

観て良かったです!!!!(映画館で観たのも正解)
傑作だと思います。
(好きかと訊かれると、むづかしいですけど・・・・。)
信じられない完成度の高さ。

濃いし。銃ぶっぱなしてるけど。
わざと難解にしてるわけじゃないんだ!!!!ってわかりました。
観念的でもない。
(ときどきコミカルなシーンも。)

田舎の細い1本道が、事故で渋滞になるのですが、
よく見ると、道の周りに原っぱみたいなところが広がっていて
ムリすれば(本当に急いでいるなら)通れそう。なんですよね。
なのに、みんな頑なに、その細い細い道を、
通ろうとする。連鎖して起こる事故・・・・

お金持ちの夫婦(モンスター○○系、モンスター親・など)も、
目的地へ急ぐうち、事故に巻き込まれ、何日も道に迷う。
他の事故で亡くなった人の服を、気に入ると
勝手に脱がせて自分が着ちゃったり。

鳴り続けるクラクション。殺人・拉致
森の中で叩かれ続けるドラム、終わらない独白
自分の中の何かが終わったり、麻痺しそうでした。
(濃すぎる・・・・。)

情景が、すべて「その状態」以上のものを表現してる。暗示してる。
この映画に脚本がある それが凄いと思いました。

高級そうな車を、100台くらい、本当に燃やしちゃったり、爆破してます。
車を、一度いっぱい燃やしてみたかったのかなあって思うくらい。
飛行機とかも燃やしちゃって。
人もいっぱい死んじゃうし、
動物を殺すシーンとか、人を殺して食べる的な描写もあって(私から見ると、かなり残酷)
今だったら、撮るのを許してもらえないかも

意外だったのは、ゴダールの映画は、
都会的なイメージがあったのですが、
森の中や、郊外の映像が、とても綺麗でした。
たとえば、強い光りで、古い建物のキズをとばしている、とか
手法で綺麗に見せているわけじゃなく、
古い建物は古く、枯れた植物もそのままに。
ありのままを撮って、すごく綺麗なんですね。

だから、あのヒステリックな、人間たちの喧騒・暴力・本能。
奇抜な手法に思えるけれど、ゴダールには、
本当にああいうふうに見えているのかも知れないと。

全部おとぎ話。
ゴダールも自分で、映画の中で「これはおとぎ話」と言っています。
セルジュ・ゲンズブールの表現ともちょっと違うシュールさ。

ある週末、のあるエピソード、ではなく、
ある週末にはじまった、1年近くにわたる歳月を描いたお話しでした。
大切な人と観るのはやめよう。

ゴダールの才能に、酔いしれましょう☆☆☆☆

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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