あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(13件)
- emi********
5.0点
ネタバレ好きな映画
このレビューにはネタバレが含まれています。 - npp********
3.0点
アキ・カウリスマキの作品は特別好きでもないがたまに見たくなってしまう。 炭鉱の閉山で仕事をなくした主人公は故郷を離れ次の仕事を探すものの・・・ いきなり全財産が入った財布を盗まれる(主人公が不用心なのもあるが) 臨時の仕事でその場をしのぐも長くは続かず宿代も払えない。 かなり切迫した状況であるが本人は特に危機感がないように見える。 カウリスマキ作品に出てくる人達って大げさなリアクションがないからこそ不幸話でも見ていられる感じ。 偶然にも支えてくれる女性と出会ったのが何よりの救い。 主人公が罪を犯し刑務所に入った後でも見捨てない。 物語の後半は多少バイオレンスではあるが目を背ける程のものでもない。 微かに希望が見えるラストが味わい深いです・・・
- kih********
3.0点
“付き合い”で見ただけの映画。洋画『浮き雲』のDVDにこれも入っていた。いわゆる“おまけ”みたいなものだ。貧乏根性が染み着いているから、見ないと損の気分でみた。おまけはおまけでしかなかった。 これもまた『浮き雲』と同じく、不況の中で失望した男の、泣きっ面に蜂のマイナス連鎖が重なり、ズルズルと滑り落ちて行く。それでも、どうにか這い上がる可能性が見えて終わる。 私は知らなかったが、監督のアキ・カウリスマキ氏は高名な人らしく、ファンも多いらしい。ストーリーを追うのではなく映画作風に魅力を感じるものらしい。余計な装飾や刺激を廃している、BGMさえ省いてある、静かな中に強烈な色調の画面にしてある、等々、周辺の映画とは違った世界だ。この世界がいいかどうかは全く個人的な好き嫌いの問題で、私は嫌いではないが好きにもなれない。見ないと損をするほどでもない、あくまで“おまけ”の作品だった。 あとで後悔しないように、ファンの皆さんのレビューを拝見して勉強する。(こういう時の評価というのが困る。評価する資格のない者としては、単なる好みの度合いという意味で☆を3にする。―― 評価をしなくてもレビュー投稿できるようにしてくれるといいのに。)
- ********
4.0点
1988年。アキ・カウリスマキ監督。フィンランドの炭鉱の閉山で行き場を失った青年は父が遺したアメ車で街へ。強盗に遭って全財産を奪われながらも地道に働き、子持ちの女と出会う。しかし、あの強盗に再会して襲ったところを逮捕されて刑務所へ、、、という話。社会の底辺で生きる人間がいやおうなく犯罪に巻き込まれていくが、なんとか出口を見つけていく。 日雇いで働くのも刑務所で労役に従事するのも変わらないのならば、ここから逃れて遠くへ(メキシコ)行こう、というハードボイルド。メキシコに行ったからといってそこにあるのは同じ新自由主義の生きにくい社会なのだが、「ここではないどこか」に向かう切羽詰まった衝動の過程を描くのが映画の命なのだから、結果は問題ではない。動き続けることで主人公の衣服が変わっていくことが大切。
- 一人旅
4.0点
アキ・カウリスマキ監督作。 父を自殺で亡くしたカスリネンは遺産として残った車に乗り込み南へ向かう。やがて行き着いた先で仕事を見つけるが・・・。 カスリネンに次々訪れる災難。 二人組のチンピラに後頭部を一撃され、有り金全てを速攻で奪われてしまう。さらに、後日偶然見つけたチンピラに借りを返そうとしたところ、警察に逮捕され抑留される。 金もない、仕事もない、家族もいない、友達もいない、何もない・・・。 ないないづくしのカスリネン。 しかし、違反駐車がきっかけで知り合った一人の子連れ女性イルメリと共に計画した国外脱出を夢見て奔走し始める。 イルメリと出会う前のカスリネンに将来の明確なビジョンは無いような印象だ。 新たな目標が出来たことで、そして何より愛する人が出来たことでカスリネンは絶望の中に一筋の希望を見出していく。 カスリネンほどの不遇と悲劇を味わう人間は現実でもそうはいないだろう。それでもカスリネンは前を向いた。無口で無愛想な男だけど、幸福を追求し続ける限りは運と神は見放さないのかもしれない。そう信じたい。 一匹狼カスリネン.........人間の底力のようなものを感じさせる。
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