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マルホランド・ラン/王者の道

car********

5.0

我がカリスマ、カル

三流役者のB級映画で音楽もストーリーも陳腐。 でも主人公の乗る356スピードスターが主役と思ってみれば充分面白い。 そしてデニス・ホッパーの演ずる「カル」が最高! 彼は自動車整備工場で働くうだつの上がらないまま初老に差し掛かった自動車マニア。彼はかつて、マルホランドのキングだったのだ。 彼はある日、同じ工場で働く現チャンピオンに挑戦を宣言する。 そして工場の奥に毛布を何枚も被せられ押し込まれて、誰もそうとは知らなかったかつての愛車、伝説のチャンピオンマシンコルベットに手を入れ始める。 長い時間を掛けて彼は丹念にオイルを点検し、バッテリーを交換し、プラグに手を入れてそしてエンジンに火を入れる。 彼のマシンは健在だった。 そしていざマルホランドへ向かう時、彼は愛車のバックミラーにストップウォッチを縛り付ける。 これ、一時流行ったんだ! 当時、自動車整備士になろうか迷っていた私の気持ちを後押ししてくれた映画であり、カルだった。

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