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ウィッカーマン

ウィッカーマン

THE WICKER MAN

88

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4.0

ウィッカーマンと裸の女性たち

ウィッカーマン。ウィッカーマンは柳の枝で編まれた巨大な人型の檻。ドルイド教ではそれに生け贄を入れ、焼いて豊作を願うとか。『ガリア戦記』に記述があるらしい。wikiより。 へんぴな寒村の、昔ながらの残酷な風習や村ぐるみでの犯罪行為を不気味に描いた作品は、他にもいろいろあるのだが、この『ウィッカーマン』はストレートにその残酷さを描ききる。他はたいてい、よそ者の誤解が原因だったり、あるいは第3者の関与が表現されて、村自体はおかしくもなんともなかったと説明される。 この映画がカルト映画だとされるのも分かる気がする。あのラストはどの映画にも描けない。不気味さで終わらずにそれがそのまま現実になったような衝撃。 ミステリー・ホラー映画であると思うのだが、今作の真の価値はやはりラストにある。それまでは村の薄気味悪くてちょっとエッチな風習を眺めていくことになる。 海外のホラー映画の要素はたくさん詰め込まれている。エッチで、男女のセックスシーンがあり、グロテスクな存在と平然とした人物の乖離性が描かれ、悪魔的な象徴がこれでもかと映される。 唯一違うのは、主人公が敵を成敗する展開にならないこと。大体ホラー映画は敵を退治して終了するが、この映画はそうはならない。そのホラー性そのものに飲み込まれるのだ。なかなかこういう映画はない。 見ておくべき映画だと思う。ラストは衝撃的。

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