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ミーティング・ヴィーナス (1991)

MEETING VENUS

監督
イシュトヴァン・サボー
  • みたいムービー 5
  • みたログ 14

4.13 / 評価:8件

国際色豊かなスタッフを抱えていると..。

  • bakeneko さん
  • 2011年5月26日 14時57分
  • 閲覧数 310
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

共産主義国が次々に倒壊して民族主義的暴動が吹き荒れていた1990年代初頭のヨーロッパを舞台にして、混迷した状況でオペラを上演すべく奮闘する指揮者の奮闘と音楽への情熱を描いた“人間&社会ドラマ”の力作であります。

パリ・オペラ座でワーグナーの「タンホイザー」を上演すべく集まった様々な国籍の芸術家&演奏家&技術者&プロデューサー達が衝突する状況を見せて、本作は混迷していた1990年代の時世を個人の感情レベルで分かりやすく描いています。そしてそれは、遠い過去から現在までも続く“歴史&文化的な相克”であり、国家を持つ以上人類に付いて回る負の側面であると同時に個々の文化のアイデンティティでもあることを見せてくれるのであります。その混乱する現場から一致協力して一つ作品を創り上げるカタルシス&芸術への情熱を示す本作は、「アメリカの夜」パターンのオペラバージョンとも言える映画で、バラバラになっている人々を結びつける音楽への愛情に心地よい気持ちにさせてくれます。
当時の有名人や歌手を彷彿させる風貌&国籍のパロデイ感覚も愉しい作品で、特に主要歌手の“いかにもな言動&感情発現”には笑わされます。
主演のハンガリー指揮者を演じるニールズ・アルストラップはちょっと暗さ&内向的演技のくどいところがありますが、グレン・クローズは流石の貫録であります。


あまりにも様々な国家的ディフォルメやトラブルを詰め込み過ぎた感はありますが、カリカチュアライズされた混濁した欧米世界を見せて“皆で創り上げていく意義”を謳い上げて本作は清々しいものがあります。

“欧米社会が100人の村だったら”的感覚で国際関係を楽しめる作品でありますが、オペラや「タンホイザー」そして1990年代の国際情勢の知識があった方がより楽しめることも確かであります。 


ねたばれ?
1、 グレン・クローズの歌の吹き替えはキリ・テ・カナワ(納得!)
2、 あれで許してくれるのはオペラファンだけだと思うけど...。

詳細評価

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音楽

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