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見えない恐怖 (1971)

BLIND TERROR/SEE NO EVIL

監督
リチャード・フライシャー
  • みたいムービー 10
  • みたログ 63

3.82 / 評価:28件

見えない恐怖を体現するミア・ファロー

  • 一人旅 さん
  • 2016年1月10日 19時46分
  • 閲覧数 844
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。
リチャード・フライシャー監督作。

叔父夫婦の元を訪れた盲目の女性・サラが殺人事件に巻き込まれていく様子を描いたスリラー。
フライシャー監督の恐怖演出が冴えわたっている。眠るサラの隣に横たわる死体の絵は特に恐ろしく、もはやホラーの領域だ。家中に惨殺された死体が転がっているのに、盲目のサラは全く気付かない。バスタブに入れられた死体に気付かず、お湯を張り出すサラ。お湯と死体の血液が混じった液体が外のパイプから流れていくという不気味さ。死体だらけの家で普通に生活を送るという光景が何とも恐ろしい。“気付いてくれ!”って何度も願っても、サラは絶妙に死体をスルーしてしまうのだ。
サラを演じたミア・ファローの演技が素晴らしく、見えない心理と行動を見事に体現している。目線を一点に集中し、手と足だけで物の存在を確認する。そろそろと注意深く歩き、床に散らばったガラス片をギリギリの距離で避けていく場面にハラハラさせられるのだ。そして、死体の存在に全く気付かないサラが徐々に異変に気付き、やがてパニック状態に陥る姿は真に迫っている。助けを求め一人泣き叫ぶサラの姿が絶望的だ。ウディ・アレンの作品で見せるライトでコミカルな演技だけがミア・ファローの魅力ではない。見えない演技という想像するだけで難易度の高い役どころを演じ切っている。
また、本作とどうしても比較したくなるのはオードリー・ヘプバーン主演の『暗くなるまで待って』。ミア・ファローの見えない演技はヘプバーンに負けず劣らず素晴らしいものだったが、恐怖演出という面では本作の方が一枚上手だったと思う。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
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