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ミクロの決死圏 (1966)

FANTASTIC VOYAGE

監督
リチャード・フライシャー
  • みたいムービー 51
  • みたログ 849

3.67 / 評価:230件

体内リトル・ウォーズ

  • ねじまき さん
  • 2011年9月25日 16時25分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

「ミクロ化した人間が人体の中へ入り込み、
手術を施し、脱出する。」
という映画です。


ミクロ化するのに、
なぜか2段階の工程を踏んでいます。

こんなちまちました地味な部分に時間を割かないで
とっとと人体に侵入すればいいのに、
と思ってしまいましたが、
何だかそのクソ真面目さに
少し笑ってしまいました。


さぁいざ血液に侵入すると、
なぜか背景は無色透明。

それもそのはず。
血液が赤く見えるのは赤血球のヘモグロビンのせい
なんですよね。
それ以外の部分は血しょうという無色の液体。
忘れていましたが、
確か学生時代に勉強しました。

私が映画監督だったら、
何も考えずに背景を真っ赤にしてそうです。

血しょうの中に浮かぶ
いくつもの鮮やかな赤血球を見て
乗組員がつぶやきます。

“哲学者が言ったとおり、
 人間は宇宙の中心だ。
 マクロの世界とミクロの世界の中間にいる。
 そのどちらも無限だ。”


序盤のこの展開に
すでに少し感動してしまいました。

どうやらこの映画は
単なるアイデア一発勝負の映画ではなさそうです。


その後、船はお約束通りトラブルに遭い、
本来の針路を外れていきます。

動脈から、静脈へ、
心臓から肺へ、
内耳から脳へ。


“宇宙の闇を照らすすべての恒星も
 思考の閃きに比べれば
 光が弱い”

脳内シナプスの電気信号を背景に
またも乗組員が
詩的なことをつぶやきます。

ここまで来ると少し監督の意思を感じるのですが、
監督もやはり、
人体のなかに宇宙を感じているのでしょう。

宇宙の果てのことは誰にもわかりませんが、
原子の中の中の中に何があるのかも、
同じようにわからない。

昔、化学の時間に、
原子のまわりを電子が飛んでいる映像を見ました。
水素原子には1つ、
ヘリウム原子には2つの電子が飛んでいる(確か)。
その時、
「あー、何だか惑星と衛星みたいだな」
と思った事を今でも覚えています。


そんな事を考えているうちに、
手術は無事に終わり、
あとは最大の敵「白血球」から逃げるのみ。

タイムリミットが迫ります。



製作:1966年(米)
原題:FANTASTIC VOYAGE
監督:リチャード・フライシャー
出演:スティーヴン・ボイド、ラクエル・ウェルチ
満足度:70

詳細評価

物語
配役
演出
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音楽

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