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ミザリー

ミザリー

MISERY

108

hik********

5.0

キャシー・ベイツは、マイ・ベスト・アクトレス。

通算800本目のレビューです。 これは尋常じゃなく恐い映画です。 べつに殺人鬼がチェーンソーを振り回して大暴れする映画でもないのに、そのチェーンソー男なんかよりよほど怖いです。 人間は心一つで、こうも残忍になってしまうものかと。 とにもかくにも一番注目すべきは、キャシー・ベイツでしょう。 個人的に、今まで見た外国の女優の芝居の中で、最高峰のものを見せてくれた女優、という印象を心に留めさせていただいています。 アニーの性格の急変化のギャップの表現が素晴らしいです。 おもちゃを買ってもらった子供の様に喜ぶ時もあれば、 すりつぶした様な男の様な低い声で冷徹かつ狡猾な異常者へと変貌し、耳をつんざくような怒声を発しながらわめき散らす時もある。 全く底が知れない。 ゴールデングローブ賞とアカデミー賞の主演女優賞をダブル受賞したのも当然だろう。 ときに、私は外国映画の日本語吹き替え版も好きなのですが、本作の吹き替え版はいまいち、というか魅力が半減しています。 これは担当されてる藤田弓子さんがどうという問題ではなく、元の役者のベイツの芝居が神がかっているのです。 それを完璧に吹き替えるのは不可能でしょう。神は二人もいません。 と言う事で、キャシー・ベイツの極上の演技も相まって、間違いなくスリラーの最高傑作です。

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