ここから本文です

ミズーリ・ブレイク (1976)

THE MISSOURI BREAKS

監督
アーサー・ペン
  • みたいムービー 7
  • みたログ 60

3.00 / 評価:26件

殺し屋はバードウォッチングがお好き…

  • 一人旅 さん
  • 2021年11月16日 21時54分
  • 役立ち度 4
    • 総合評価
    • ★★★★★

アーサー・ペン監督作。

『俺たちに明日はない』(67)、『小さな巨人』(70)の名匠:アーサー・ペンが監督を務めた異色の西部劇で、馬泥棒の男と牧場主に雇われた殺し屋の対決を描きます。

西部開拓時代の末期、馬泥棒一味のリーダーであるトム・ローガンはモンタナで権力をふるう牧場主:ブラックストンの所有する馬を盗み出すが、馬泥棒を警戒した牧場主は“ワイオミングの整理屋”と称される凄腕の殺し屋:リー・クレイトンを雇い、馬泥棒一味の殲滅を画策する―という展開で、馬泥棒vs殺し屋というアウトロー同士の駆け引きと対決のゆくえを、主人公ローガンと牧場主の愛娘:ジェーンの出逢いと敵方同士のロマンスを絡めて描いた異色の西部劇となっています。

物語の図式は馬泥棒と殺し屋の対決というシンプルな構成ですが、ジョン・ウィリアムズによる素朴で時にコミカルなバックミュージックが殺伐としたシリアス路線の物語に不思議なゆとりと牧歌的な空気感覚を付与していますし、雄大な大自然を多数の馬が躍動する光景や危険な川渡りの場面等、観客の印象に強く残る映像世界が異彩を放っています。

馬泥棒というれっきとした悪党ながら残酷な人物ではない人間味のある主人公を名優:ジャック・ニコルソンが力演しています。そして、本作の真の主人公と言っても過言ではないほどに存在感を放っているのが、馬泥棒一味を追い詰める謎多き殺し屋に扮したマーロン・ブランド。この人の怪演には底知れぬ不気味と恐怖が感じられ、独特の喋り口調から白髪頭のエキセントリックな風貌に至るまで異様な迫力に満ちています。バットマンのジョーカーのような“笑いながら人を殺める”完全無欠のヒール像を体現していて、マーロン・ブランドの一挙手一投足に目が離せなくなると同時に、ジャック・ニコルソンに彼を叩きのめしてもらいたい観客の願望が物語の進行と共に強くなっていきます。

プライベートで友人同士だったジャック・ニコルソンとマーロン・ブランドの泣く子も黙る名優二人が初共演を果たした70年代アウトロー西部劇の力作で、実在のガンマン:トム・ホーンが殺し屋のモデルとされています。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • ロマンチック
  • パニック
  • 不気味
  • 恐怖
  • 勇敢
  • 絶望的
  • かっこいい
  • コミカル
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ