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ミスター・グッドバーを探して (1977)

LOOKING FOR MR. GOODBAR

監督
リチャード・ブルックス
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  • みたログ 240

3.42 / 評価:79件

衝撃的なラストシーンに絶句...

  • 一人旅 さん
  • 2016年9月2日 8時28分
  • 閲覧数 3201
  • 役立ち度 13
    • 総合評価
    • ★★★★★

リチャード・ブルックス監督作。

昼は聾唖学校の心優しい教師、夜は酒場に通い男を漁る生活を送る女性・テレサの姿を描いたドラマ。

1973年のニューヨークで実際に発生した事件を基にした作品。『ミスター・グッドバーを探して』というタイトルだけ聞くとオサレな恋愛映画かと勘違いしてしまいそうだが、グッドバーは“グッドなバー(棒)”、つまり、“立派なイチモツの男性を探して”というとんでもないタイトルになる。

過激なタイトル通り、主人公テレサは特定の男性ではなく不特定多数の男性と肉体関係を結ぶ。行きつけの酒場で気に入った男性を自宅に連れ込み、セックスに興じる。麻薬の快楽も覚え、酒場のトイレで密売人と接触するなど堕落した夜の生活を送る。その一方で、テレサの昼の顔は聾唖学校の新米教師。熱心に生徒と接するテレサの愛情に溢れた姿が印象的で、昼の顔と夜の顔のギャップが強烈だ。
生徒に対しては深い愛情を示すテレサだが、プライベートでは男性に愛を求めない。セックスではなく純粋な愛情関係を求める男性を素っ気なく扱い、単純にセックスを楽しめる相手を重要視するテレサ。
そうした行動の背景には、かつて男性に愛を否定されたテレサの過去にある。敬虔なカトリック教徒の家庭で育ち、幼い頃に病気に悩まされ、父親との親子関係が上手くいっていないテレサは本当は愛に飢えている。だが、過去に男性に愛を冷たく拒絶されたことで、あえて自ら愛を否定し肉体だけの関係をただひたすらに求めてしまう。心理学的には反動形成に近い状態だ。
自分の心の奥底にある愛の欲求とは裏腹に、男性との肉体的快楽のみを求め続けるテレサの姿はあまりにも痛々しく、虚しい。

そして、衝撃的過ぎるラストシーンに言葉を失う。これほどの衝撃は本当に久しぶりで、明滅の連続の中で響き渡る絶叫に気分が悪くなる。恐らく、後味の悪さだけで言えば今まで観てきた映画の中で10本の指に入ると思う。個人的には、後味の悪い映画としてネット上で頻繁に取り上げられる『ダンサー・イン・ザ・ダーク』や『ミスト』よりよっぽど辛い。

また、主人公テレサを演じたダイアン・キートンの熱演が圧巻で、子どもと接する時の優しい表情と男性を前に淫らになる姿を見事に演じ分ける。脇を固める、酒場のジゴロを演じたリチャード・ギアと終盤強烈な存在感を見せるトム・ベレンジャーも好演している。

詳細評価

物語
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