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ミスター・グッドバーを探して (1977)

LOOKING FOR MR. GOODBAR

監督
リチャード・ブルックス
  • みたいムービー 51
  • みたログ 249

3.38 / 評価:85件

いつになっても刺激的

  • omoidarou さん
  • 2012年5月8日 2時13分
  • 閲覧数 2649
  • 役立ち度 16
    • 総合評価
    • ★★★★★

30年近くも前の頃だったろうか、淀川長治さんの解説で鳴らしていた「日曜洋画劇場」でこの作品を見たときのショックはなかなか言葉にしづらい。
「Looking for Mr.Goodbar」という印象的なタイトルだが、あのとき淀川さんはこのGoodbarには男の○器を指す性的な意味と、お父さんに愛されたくて仕方なかった少女を小鳥に見立てて籠の中の横棒(止まり木)というニュアンスも付け加えていたように思う(何しろ昔のことなので、あやふやな記憶ですが…)。

暖かい愛と家庭を求めていた女性が、子供のときにかかった脊椎の病からくるコンプレックス、醜い家庭環境、奔放で乱れ狂う生活を送る姉から受けた刺激などによって、人生の歯車が狂っていき、悲惨な最期をとげる。
昼はまじめな聾唖学校の教師、夜は酒場(ここにもbarがかけられているのだろうか?)で男漁りで酒と麻薬とセックスにおぼれていく。
今、思い出しただけでもあまりにリアリティある状況設定に身震いしてしまう。
真面目な女性が夜はこんな生活をしていたら、私はどうすればいいのだろう…、と当時思ったものでした。
主人公の気持ちが手に取るように理解できて、身に詰まされる。
この怖さはオカルト映画などが笑い話に感じられるほどのものだ。
原作者はやはり現実にあった悲惨な殺害事件に触発されてこの話を創作したという。
日本でも現実に○電OL事件があった。

誰しも性の官能は愛を実現し幸福な家庭の中で満たされていきたいと願うもの。
ところが主人公テレサはいつ再発するか分からないポリオへの不安から暗い性格が根付き、健全な?主婦になることを断念、避妊手術をしたうえで酒と麻薬とセックスに溺れてゆく。
快楽を快楽としてだけ楽しむことに埋没、結婚を申し込む誠実な男などにには興味を示さず、人生と向き合うことを止めて逃避していくわけだ。
真面目な女性に宿るこの二面性、怖いし、現実にこういう女性沢山いそうですねえ。
この映画見て以来、健康そうな女性を見ても、裏に恐ろしい顔を隠し持っているような気がしてならなくなってしまいました。

あまり美人とは思えない白目がきつい三白眼のダイアン・キートンは、ファッションも含めていかにも現実にいそうに見えて素晴らしい演技を披露、リアリティ効果満点でした。

乱れた姉を演じたチューズデイ・ウェルド、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でも乱れていたけれど、私にはいつまでも「五つの銅貨」で松葉杖から立ち上がる少女、「シンシナティキッド」の純朴な奥さんのイメージがあって、どぎつい化粧で着飾った乱れ役を見るのは辛いです。

ナイフ振り回してふんどし姿ですごんで見せるリチャード・ギアは、何とこれがデビュー作。申し訳ないけれど、以来何の
作品見ても、馬鹿っぽい大根役者のイメージがついて離れなくなってしまいました。
トム・ベレンジャーも何とこれがデビュー作とは!驚きです。ホモでテレサに不能だったからといって、あの暴力と滅多刺しはあり得ないでしょ。そういえば、プラトーンでも部隊の仲間を卑怯な殺し方していたなあ…。

好き嫌いは激しく分かれる映画でしょうが、この映画は真実刺激的です。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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