“凄い”では片付けられない程凄い映画。
- スーザン さん
- 2013年8月5日 13時00分
- 閲覧数 4005
- 役立ち度 8
- 総合評価
昔TVのロードショーで観た覚えがあるが、ここまで刺激的だった記憶は無い。
おそらくTV放映なので相当カットされていたのだろう。
(それでもショッキングであったことは間違いないが)
まず、体当たりなどと言う言葉を超えたダイアン・キートンの演技が恐ろしくリアル。
美人でも妖艶でもない、本当に存在しそうな教師・・・授業の場面はドキュメンタリーと言ってもおかしくないほどである。
だがその彼女は、毎夜男あさりの為に夜の街へと吸い込まれてゆく・・・。
厳しく抑圧された家庭環境、姉の影響、自身の病気、幼いころの手術の記憶、コンプレックス・・・様々な要素が彼女を不安と焦燥感へと駆り立てる。
真面目に接してくれる男性になど目もくれず、ひたすら自分を傷付け、破滅への道をひた走る女。
傍から見ると、自業自得のイカレ女であるが、その心の奥底には満たされぬ愛情への渇望があるのか。
そしてラストの衝撃へと突っ走る。
あのシーンの演出は凄い!
ストーリーとは関係ないが、バーでダイアン・キートン相手の会話に『ゴッドファーザー』やアル・パチーノの話題が出るのはちょっとしたユーモアか。
あと、今の姿から想像もつかないパンツ一丁ではじけるリチャード・ギア、このころからすでに危険なトム・ベレンジャー・・・と二人の若き日の姿も見られる。
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