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水の中のナイフ

水の中のナイフ

NOZ W WODZIE/A KNIFE IN THE WATER

94

mov********

2.0

ネタバレやっぱつまらない。

ポランスキーって監督はどうも『漠然と感』と云う鑑賞後感しかなく、しかも幼女レイプなどの要らない情報も相まってかどうも取っ付きにくい印象があり、興味が持てなかった。 ただたまたまデジタルリマスター版の鑑賞機会を持ち、登場人物たちの心理戦を謳うこの映画に少人数(2人だけ!!)のスピルバーグ作『激突』のようなヒリヒリするようなヤリ取りを期待し鑑賞。 つまらなかった。 ヒリヒリもしないし、ただ冗長。 要は旦那がいなくなった後、若者をツマミ食いする話(ここで大人対子供<権力対弱者>のような映画だというレビューがあったが、それにしては仲が良いように見えた。もっと緊張感、ギスギス感を出してもらえれば良かったのかもしれないが、普通にジャレ合ってるような場面が多かったような気がする)。 で最後のシーンの件もよく判らなかった(水夫が割れたビンのガラスの上を歩くという見栄っ張りの失敗からの改心というテーマが大人側にあり、そこから円満になって終幕したとかいうレビューがあったが なんじゃそりゃ? という印象しかない)。 ただデジタルリマスターされた映像はこの前観た『天国の門』と比べると(というか比較するのも失礼なぐらい)格段にキレイで、 冒頭のフロントガラスの夫婦に照り返り映る木々の連環 港でのカモメたちのうつろい ヨットでの妻をアップに捉えながらの遠近での松、松の不可思議なショット 登場人物それぞれのヨットでの俯瞰ショット 夫の寝ながら帆を見ながらの人差し指で距離を取るかのようなショット カメラを下方から見上げるような視点にする事によって湿地での巨大な穂の中をさまよい歩いてるようなデジャブ感に陥るようなシーン など独特なショットが楽しめるし、しかもヌーベルヴァーグっぽい、あの頃の『死刑台のエレベーター』を彷彿とさせるシネ・ジャズを堪能できるのもイカニモな時代に造られた映画である事が確認できるのもまた、適当に面白かった。 ただ全般に冗長で、特別ポランスキーと云う監督が世間でそれほど特別視される理由が見当たらなかったのも事実であったように思った。 ただポランスキーの好きな(起用する)女優は私も好きなタイプであり、この映画で起用された妻役の女優や『フランティック』で起用し、後の妻になるエマニュエル・セニエもそうだが 豊満で、肢体が適度に太く長い女優好きは、私の好みと全くもって一致するところであり、その部分ではこの監督の女を見る目の選球眼には納得以外の言葉しか思い浮かばない。

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