ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟

第一類型危機/DANGEROUS ENCOUNTERS OF THE FIRST KIND

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ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

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作品レビュー(2件)

かっこいい12.5%勇敢12.5%不気味12.5%パニック12.5%恐怖12.5%

  • JUNJUN

    1.0

    感想

    うーん、、、、、

  • xi_********

    4.0

    是非とも再評価を!

    ツイ・ハークの映画に対する私の想いは、実に複雑なものでした。 そもそも、ツイ・ハークと言う監督は時代の先端を見据えた話題作が多いものの、その大半はやる気の感じられない駄作であることが多い。そして、本当にたま~にだが、とんでもない怪作、傑作をモノにしてしまうことがある。 打率1割5分のホームラン・バッター。 例えて言うなら、ツイ・ハークとはそんな監督でした。 製作者として成功する以前の、80年代の彼には傑作が多いのは事実です。『蜀山奇傳・天空の剣』、『上海ブルース』、『北京オペラブルース』は、未だに彼のキャリアで最高傑作に挙げられることの多い作品。ところが、『男たちの挽歌』と『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』での大成功が、彼を映画監督から、ただの商売人へと変えてしまいました。 映画監督としての、美学、気概、やる気、情熱・・・言葉は何でも良いのですが、80年代後半、皮肉にも「香港のスピルバーグ」と称されていた絶頂期に、彼はそれを失ってしまった。 その商売人が生み出す映画には、確かに常人の想像を超越した自由奔放さに溢れていたものの、その裏には胡金銓(キン・フー)への裏切りや、ジョン・ウーとの確執が隠されており、この頃のツイ・ハークの映画を、私は、面白いけど好きになれないと言う実に複雑な想いで観ていました(それは『ドラゴン・イン』や『ブレード/刀』で吹っ切れましたが)。 ツイ・ハークが嫌いになりかけていたこの頃、私が繰り返し観ていたのが、この『ミッドナイト・エンジェル 暴力の掟』です。 何故この映画だったのか? それは、デビュー直後(29歳)の若きツイ・ハークの、まだ純粋な映画監督であった頃の荒ぶる情熱と勢いを感じられる、彼のキャリア史上唯一の衝撃作とも呼べるパワーが感じられたから。私は、多分、それを懐かしんでいたのだと思います。 そんな本作の物語には、若きツイ・ハークの荒々しさが如実に反映されています。 香港で無軌道な生活を送る若者三人。ある日、彼らは親の車を無断で乗り回し、ひとりの浮浪者を轢き殺してしまう。その現場に居合わせた女と連れ立って悪への道をひた走る彼らは、ひょんなことから外国人の日本円為替を大量に強奪。ところが、その金はベトナム帰還兵らが組織する凶悪犯罪集団のものだった。 本作の内容は、とにかく過激です。 本作の過激さを伝える逸話として有名なものは、公開まで編集のやり直しを三回命じられていることや、撮影で本物の猫を殺している場面などの存在(これは時代性の問題)。 衝撃度は猫の方でしょうが、注目されるべきは再編集の事実。 自由奔放さが売りの香港映画で、過激さを理由に再編集を命じられる例はほどんどありません(この常連者だったのはブレイク前のジョン・ウー)。しかも三回の再編集を経てなお、この過激度(笑) 但し、本作の魅力は過激さなどと言うそんな表層的な言葉で片付けられるものではなく、何よりも怒涛の集団劇としての展開の面白さにあります。 本作製作当時(81年)、60年代の日本映画(大英)を模倣してきた香港映画の表現は、その多くが既に古臭いものになっていました。しかも国民性なのでしょうが、香港ではヒーロー映画が好まれる傾向もあったため、本作のような集団犯罪劇は本当に少なかった。 公開当時革新性をもって衝撃を与えた、その重厚なカットバックと素早いカット割は、ベトナムで生まれ米国で映画を学んだツイ・ハークが、時代遅れの伝統を拒否したようにも思えます。そこに集団劇としてのストーリー・テリングの妙が加わった本作は、確かに細部に残る荒々しさや、若さゆえの残虐性も垣間見えますが、逆に、画面一杯にギドギドした汗が流れ、加減を知らぬ無軌道な勢いのまま疾走していく爽快感にも溢れています。 誰が、いつ死ぬのか。 展開の面白さと、尖った残虐性がもたらすのは、先の予測を拒否する超緊張状態。 この終盤の展開と超緊張状態の持続は、恐らく、30年経った今でも色褪せるものではないと思わせるほど。 本作で最初の評価(自由)を得たツイ・ハークは、徐々に本来やりたかった活劇(武侠映画や古装片)の製作へ傾倒し、以後、『ミッドナイト・エンジェル 暴力の掟』ほどの情熱を傾けた現代劇は製作していません。 本作の革新性は業界人には評価されたものの、その過激さから一般評価は低いまま。 確かに誉められたストーリーではないし、他人(ひと)に薦めることは絶対にしません。 しかし、ツイ・ハークの原点として、その突き抜けた過激さがもたらす疾走感と爽快感は、もう一度再評価してあげたくなる。 映画の拠り所は映画人の情熱。 それを思い出させてくれる、私のお気に入りです。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
ミッドナイト・エンジェル/暴力の掟

原題
第一類型危機/DANGEROUS ENCOUNTERS OF THE FIRST KIND

上映時間

製作国
香港

製作年度

公開日
-

ジャンル