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ミニミニ大作戦 (1969)

THE ITALIAN JOB

監督
ピーター・コリンソン
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  • みたログ 241

3.61 / 評価:61件

ミニミニ、ってあんた…

  • nop***** さん
  • 2019年12月4日 1時32分
  • 閲覧数 16
  • 役立ち度 0
    • 総合評価
    • ★★★★★

イタリアの街並みを縦横無尽に駆け抜ける小型車連隊のカーチェイスは今見ても圧巻で、それだけでも一見の価値ありではありますが、映画全体としては手放しに褒められない代物でもあります。まー、昔の映画を現代の目線で評価しても意味ないですけどね。

 冒頭からショッキングな場面があり、一気に引き付けられる。周りを取り囲む黒服の男たちの不気味さも相まって、マフィアの恐ろしさが伝わってきてワクワクさせられます。

 でも、それが終わると結構退屈な場面が続きます。マイケル・ケインは飄々としていて女ったらしの泥棒を好演してますけど、人物描写が希薄でドラマ性は全然無いので、誰にも感情移入できない。強奪計画の準備をする前半は大して面白くないです。

 主人公たちに全く感情移入できないのは、後半の計画実行の際に特に顕著になります。金塊を運ぶ輸送車の警備隊を、木の棒で遠慮なく叩いてるんだもん。これじゃあ、ただのロクデナシの集団だよ。泥棒なんだから当たり前だって事はないんですよ。泥棒なりのルールとして、堅気の人を傷つけないとか、そういう良心を見せてくれりゃ少しは肩入れできるんだけど。正直こんな奴らどうなったっていいや、と思ってしまう。

 まあ、あえてそうしてるのかもしれませんけどね。所詮は泥棒なんだし、クズ共の集まりだと。映画自体軽いノリで、あまり真剣さも伝わってこないし。デブ専の学者にぽっちゃり女性を紹介してあげる、なんて場面もあって陽気な作風。軽妙というより軽薄な感じで、そういう所がB級らしさなのかも。

 ブリッジャーという泥棒集団の元締めも、どういう人物なのかピンと来なかったなあ。刑務所にいるのにVIP待遇を受けてて、どういう背景があるのかよく分からない。それだけ力のある人物ってことなんでしょうが、それならとっとと刑務所から出りゃいいのに。この人物の描写も特別面白いとは思わなかったんですが、演じてる役者が名優で、本作が遺作とのこと。最後の拍手喝采のシーンは俳優としての最後の花道ってことらしいですね、はい。

 とにかく見所は後半の強奪計画&カーチェイスなんですが、ホントに凄いですよ。実際にイタリアで撮影されていて、大渋滞の道路や人々で溢れかえった街並みを縫って小型車が疾走していく。特撮を使っている場面があるのかどうか分からないですけど、CGもない時代だし、全部本物にしか見えない。大掛かりな撮影だったんだろうなー、と勝手にメイキングを想像してしまいました。文句なしに楽しい。

 最後は泥棒たちにとってハッピーエンドには必ずしもならない形で、宙ぶらりんのままクレジットが流れるのは良かったですね。前述のように、感情移入ができない連中なので、かえってこういうラストの方が納得がいく。終盤でマフィアが結局介入してこなかったり、主人公の恋人が途中でいなくなってそのまま出てこなかったりと、消化不良な部分もありますが、カーチェイスで全て元は取れます。…リメイクが作られるわけだ。

詳細評価

物語
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音楽

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