ここから本文です

未来世紀ブラジル (1985)

BRAZIL

監督
テリー・ギリアム
  • みたいムービー 342
  • みたログ 2,080

3.78 / 評価:622件

上階に住む美女を求めて飛ぶ

  • TとM さん
  • 2020年3月20日 11時43分
  • 閲覧数 1152
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

観始めて最初のころに二つの事を考えた。
1つは、夢を現実にした国で自分の夢を掴もうとする男の物語だろうと。
もう1つが、サムはイカロスで、おそらく彼が墜落して地面に激突し夢が終わるのだろうと。

しかし、ラスト20分くらいで、なんか違うかな?と思い始めた。というか、よくわからなくなってきた。そしてエンディング。一瞬、もう完全にわからなくなった。

けれど、一つ一つ紐解いていくと見えてくるものがある。
エンディングから受ける最初の疑問は、サムはいつから夢を見ているのかということ。
イカロスだと思っていたサムが墜落しなかったことも不思議に思っていたのだが、思い返してみると、サムはかなり最初の頃に、せり出してきた地面に激突しているのである。
これはつまり、相当最初からサムは夢を見ていたと考えられる。

サムが最初から夢を見ていた理由。それは、サムこそが誤認逮捕されたバトルだったからだと考えた。
ラストのサムの穏やかな表情に満足そうな施術者から想像するに、別人格を植え付け夢の世界に留まらせる事が、この管理社会の罰則なのだと思った。


全く管理できていない管理社会で、人々は自分で物事を判断することもできず、書類とサインで混乱しまくっている様は大いに笑えた。
本作の殆どがサムの見た夢であることを考えれば、自分を誤認逮捕したこの国の管理体制は、おそらくこんな感じでグダグダに違いないというサムの気持ちが反映されたもので、実際は、実際ってのもおかしいけど、もっとちゃんとしているんだろう。でないと、いくらこの映画の制作年を考慮したとしても、あまりにテクノロジーがアナログすぎるもの。

イカロスはテクノロジー批判の神話だそうで、それを考えても、管理社会とテクノロジーに対する皮肉満載のSFファンタジーコメディ作品だったかなと思う。
誰にでもオススメってわけではもちろんないけど、とても面白かった。

最後に、監督のテリー・ギリアムは有名な監督さんでファンも多い。
私は好きでも嫌いでもない監督だけど、この映画を観て、テリー・ギリアムが好きな人の気持ちが少しわかった気がする。それだけオンリーワン感のある作品だった。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 未登録
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ