あらすじ・解説
解説:allcinema(外部リンク)
作品レビュー(3件)
- 一人旅
5.0点
スティーヴ・デ・ジャーナット監督作。 ロサンゼルスを舞台に、迫りくる核戦争の恐怖に直面する人々の姿を描いたパニック。 バイオハザードの恐怖を描いた『バイオ・インフェルノ』(1985)同様、80年代パニック映画の隠れた名作と言える逸品。現時点では未DVD化(『バイオ・インフェルノ』はDVD化済み)なので中古VHSを探すしかないが、その価値は充分にある。 とあるカフェの店先にある公衆電話にかかってきた一本の間違い電話。主人公・ハリーが受話器を取ると、ノース・ダコタの核ミサイル施設の職員だと名乗る男から「50分後に核ミサイルが発射される。」という衝撃の言葉が。にわかには信じられないハリーだったが、次第にそれが現実のものであると確信していく。世界を破滅させる核戦争へのタイムリミットが迫る中、ハリーは愛する恋人ジュリーを救うためロサンゼルスの街を奔走する...という“核戦争勃発を知った青年の奔走劇”を、街の人々の混乱の模様とともにスリリングに描く。 核戦争の恐怖を描いたいわゆる終末パニックだが、舞台となるエリアは限定的。序盤に映るカフェの周辺を終盤までウロウロするし、少し杜撰で細かい点は気にしない的演出も散見されるのだが、予想以上に臨場感&緊迫感に満ちた描写に圧倒される。平和なロサンゼルスの街が一転、核戦争の噂を聞いた人々がパニック状態に陥り、街のあらゆる所で暴動や破壊が発生したり、核戦争の情報を告げるテレビ映像の中の人間が突然銃殺されたりと、街は混乱を極めていく。そうした中で、恋人を救うため必死になって奔走する主人公と、勃発間近の核戦争の恐怖と絶望がひしと伝わる作劇で、まさに手に汗握る緊迫した展開がエンディングまでひたすら続く。そして、核戦争の終末パニックの中に、主人公の青年ハリーと恋人ジュリーの恋愛を絡ませ、絶望的状況下の中で花開く男女の愛情を刹那的に描いており、すべてを破壊し消失させる核兵器の絶対的悪性と対比的に映し出される。 マイナーな監督&出演者のB級映画だが、【強烈な余韻】を残すラストショットまで一気に突っ走る、ノンストップ終末パニック映画の隠れた名作。『ザ・キープ』(1983)や『ニア・ダーク/月夜の出来事』(1987)のタンジェリン・ドリームによる不気味なBGMも印象に残る。
- rob********
3.0点
深夜の食堂で、主人公が何のきなしに受けた 一本の「間違い電話」。それは「核施設の職員」 が家族にあてたものであり、「核戦争」の勃発 を告げるものであった… 昔有楽町の、今は無き映画館で鑑賞しました。 制作が独立系の「ヘムデール・フィルム」(低予算映画会社) だとあらかじめ知っていたので、あまり高望みせずに見てみたのですが まあ、派手なシーンこそはないものの「サスペンスの小品」として は充分に楽しめるできであったと記憶しております。
- ydr********
4.0点
これは誰も見てないよねー これ、絶望的な映画なんだけど何とも胸に残る映画なんですよ.. ラストシーン忘れられないですね.. 作品的には佳作なんだろうけど個人的に一おし。 未だ未DVD化。 出たら買うつもりです! 音楽はタンジェリンドリーム!!
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