民衆の敵

AN ENEMY OF THE PEOPLE

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民衆の敵
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(3件)

勇敢30.0%絶望的20.0%知的20.0%悲しい10.0%かっこいい10.0%

  • 一人旅

    5.0

    何が“正しさ”を裏付けるのか

    ジョージ・シェーファー監督作。 ノルウェーの劇作家:ヘンリック・イプセンによる1882年発表の同名戯曲を米国人劇作家:アーサー・ミラーが翻案したものをジョージ・シェーファー監督が映画化した人間ドラマで、晩年のスティーヴ・マックィーンが信念を貫く主人公を力演しています。 ノルウェー南部の田舎町を舞台に繰り広げられる骨肉の争いを描いた社会派人間ドラマです。町の観光産業を支える鉱泉が上流のなめし革工場の廃水により汚染されている事実を世に知らせたい高名な医者と、町の名誉を守り保身を図るためそれを阻止しようとする彼の兄である町長の兄弟間の対立を描いた作品で、S・マックィーンが正義と信念に満ちた町医者を顎に立派な髭を蓄え力演しています(とはいえ町民のほとんどが髭男ですが…)。 鉱泉汚染による健康被害の危機を訴える医者の利他的正義感と、新聞社への圧力や町民への嘘の吹聴によって医者を窮地に陥れる町長の狡猾性が対比的に描かれていて、町長に扇動された大多数の町民が医者を村八分にしていく様子に憤りとやりきれなさが感じられます。大多数の人間(民衆)が賛同していることが必ずしも正しいとは限らないことを、理不尽な仕打ちによって次第に追い詰められていく善良な医者一家の苦渋と葛藤を通じて浮かび上がらせていく骨太な社会派ドラマで、主演のS・マックィーンは本作より僅か2年後に逝去しました(遺作は1980年制作の『ハンター』)。

  • mik********

    5.0

    幻の映画にはしてほしくない

    ふと思い出した。スティーブ・マックイーンが挑んだ文芸映画。不当な評価のためマックイーンの死後、細々と公開された陽の当たらない作品です。 30年以上も前に1度観たきりの映画なので詳しくは覚えていない。なぜ思い出したかと言えば、大スターが演じたマイノリティの生きざまが共鳴できるからか。差別や偏見が横行する今こそ観る価値がある。 奥さん役がビビ・アンデルセン。ベルイマンの映画にも出演されている結構好きな女優さん、それも観たくなった一因だろうか。とにかく、もう一度観たい。

  • ser********

    4.0

    マックィーン、幻の映画は何処へ?

    スーパースター、スティーブ・マックィーンの作品ながら不当な評価により未だに本国アメリカでさえ正式公開のない文芸映画。イプセンの戯曲に体当たりでぶつかったこの映画のマックィーンには確かにアクションスターの面影はない。だがこの物語には現代社会でも変わらない不当な偏見と偏向への警鐘がそのままストレートに描かれている。これってまさにアメリカの偽善とマッチする。寡黙に映画の世界で社会の矛盾と戦い続けたそのマックィーンの姿はちゃんとフィルムに刻まれているのだ。そもそも、彼ってアクターズ・スタジオを出た演技の虫だって知ってました?彼が伝説と化したのはちゃんとした演技の基本が備わっていたからなのだ。ただのアクションスターだと思っている現代人のまさに偏見をなくすべく、もう一度上映して欲しい!願わくばDVDに!イプセンの原作もついでに文庫化を(笑)

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
民衆の敵

原題
AN ENEMY OF THE PEOPLE

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル