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無法地帯 (1941)

BADLANDS OF DAKOTA

監督
アルフレッド・E・グリーン
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3.00 / 評価:2件

ヒコックにカラミティにカスターも登場

  • rup***** さん
  • 2020年12月13日 17時43分
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

南北戦争後のデッドウッドの町が舞台。
弟ジム(ロバート・スタック)が酒場を経営する兄ボブ(ブロデリック・クロフォード)に頼まれて、ボブの恋人アン(アン・ラザフォード)をセントルイスへ迎えに行くのですが、蒸気船で旅をするうちに2人の間に恋が芽生えてしまい、即結婚。
2人に裏切られた形になったボブは荒れていき、町のならず者ジャック・マッコール(ロン・チェイニー・Jr)と組んで駅馬車強盗を計画することになり…

というメインの物語はありふれたもので、主演のスタックがスクリーンデビューして間もない頃(まだディアナ・ダービンの相手役というイメージが強く、本作の年にはダービンとの二度目の共演作「Nice Girl?」で、ガールフレンドのダービンよりも愛車に夢中な彼氏役を好演)で、ひよっ子的な扱いで頼りなく、クロフォードも曲者ぶりを見せてはいるものの後年の凄みがまだ足りない感じがするなか、彼らの脇を固める顔ぶれに西部劇でお馴染みの有名キャラクターを揃えて場を華やかにしているので、全く退屈することなく観ることができました。

リチャード・ディックスの演じるワイルド・ビル・ヒコックが、ジムとアンが乗っている蒸気船に一緒に乗船していて、途中、早射ちで悪漢を倒す活躍を見せてくれるほか、デッドウッドに着いてからは、保安官に任命されたジムを陰ながら見守る立場をとるなか、ジャック・マッコールが登場するということは、ヒコックがポーカーの最中に背後から撃たれて殺されるという有名なシーンも描かれていて、デッドマンズ・ハンドで知られるトランプの手札のアップショットまであってサービス満点。

また、フランセス・ファーマーがカラミティ・ジェーンを演じて、さらに作品を賑やかにしています。
(もっとも、カラミティと呼ばれることはなく、ただのジェーンという名前で出ているのですが、以前カスター将軍の斥候をしていて、ヒコックとも親交がある男勝りな娘という人物像は、紛れもなくカラミティ・ジェーンその人なんですよ)。

ファーマーが演じるジェーンがムチや銃を片手に豪快さを見せる姿には惚れ惚れとしてしまう一方、男っぽい振る舞いの裏に見え隠れする女の純情がビンビン伝わってくるのがいじらしい。
特に、ボブに片想いをしているジェーンが、酒場で歌手たちを銃で脅して延々と唄を歌わせながら1人たそがれている場面がすごく様になっていて、「拳銃の町」のエラ・レインズや「女海賊アン」のジーン・ピータースに匹敵する魅力を感じてしまいました。

のちに「女優フランシス」で描かれたほど壮絶な人生ではなかったようですが、女優として輝いている姿を見られる作品が少ないだけに、生き生きと演技をしている本作のファーマーがとても愛おしくなってきます。

かなり泥臭いお笑い場面もあるなか、駅馬車強盗のアクションや、町を襲撃するインディアンとの攻防戦と救援に駆けつける騎兵隊という西部劇の定番シーンも盛り込まれていて、あっという間の73分。

町の人々がスー族との闘いに出発するカスター(アディソン・リチャーズ)と第7騎兵隊を歓声をあげて見送るなか、先住民の現状に精通しているジェーン1人がその様子を凍りついたような表情で見つめているという幕切れも心ザワつかせるものになっていて良かったですね。
何しろ向かう先がリトル・ビッグホーンですから…。

〈西部劇映画を10本収録したパブリックドメイン版DVDで鑑賞しました。画質良好〉

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