名誉と栄光のためでなく
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(5件)

かっこいい17.6%勇敢17.6%切ない11.8%悲しい5.9%セクシー5.9%

  • kak********

    4.0

    戦争の残忍さと無意味さを淡々と描く佳作!

    インドシナにおける仏軍とベトナム軍との戦いから始まる映画。 第二次世界大戦後の戦争は、日本にとって馴染みが薄いとは言え、世界のどこかで戦いが生じる事実に目をつぶる訳にいかない。 テーマは至ってシンプルで、戦争に関わる全ての人に起こる悲劇とむなしさを訴えている。 物語は、不謹慎ながら小気味よく進んでいき、無駄がないのでドキュメンタリーのようなタッチにも感じる。 それだけなら、ありふれた戦争映画になっていたに違いないが、本作品は出演者が素晴らしい。 ベテランのアンソニー・クインの人間味溢れる演技、いつもと違って戦闘シーンを忠実に演じるアラン・ドロン、そして端役ながら存在感が大きいクラウディア・カルディナーレ。脇役陣もジョージ・シーガルなど渋い俳優で固めている。 しかし、本コラムでは題名となっている「名誉と栄光のためでなく」が副題になっている「ロスト・コマンド」というDVDに出会うまでは、この映画の存在を知らなかった。 淡々と進行するストーリーは、重厚さに欠け物足りなさもあるが、1966年の作品であることを考慮するなら、日本映画でもあっけなく幕切れとなるので、理解できる。 アラン・ドロンのファンなら必見だし、そうでなくても見て損はない作品である。

  • アニカ・ナットクラッカー

    4.0

    複雑な思いを抱かせるアルジェリア秘話

    本作は1950年代に燃え広がった、アルジェリア独立戦争を題材にしたアメリカ映画である(ただし主役はフランス軍で、アンソニー・クィンがフランスの軍人を演じている)。アルジェリアが独立したのは1962年で、映画が公開されたのは66年だから、ほぼリアルタイムで作られたことになる。原題はロスト・コマンド(果たせなかった命令)。どんな意味かは最後まで観れば分かる。COMMANDには支配権という意味もあり、失われた支配権、つまりフランスがアルジェリアを支配できなくなった意味も込められているのだろう。 共演はアラン・ドロンで、ドロンの出演作としては語られることの少ない映画である。本作の難点を書いてみると、ハリウッドの娯楽アクション映画のわりには重い題材を扱っているため、素直に楽しめないこと。ドロンとクラウディア・カルディナーレの、紛争地に咲いた恋物語が中途半端に終わってしまうこと。邦題は反戦色が強いが、映画の主人公ラスペギー中佐(アンソニー・クィン)は上昇志向の強い叩き上げ軍人であり、最後にしっかり名誉と栄光を手に入れるサクセスストーリーになっていること、などが挙げられる。 それでも私は本作をとても楽しんで観た。小さかった頃に読んだ本に、アルジェリアについて「血で勝ち取った独立」と書かれていたのを思い出す。世界を魅了する華やかなフランス文化の裏で、植民地では泥沼の戦争が行われていた・・・血みどろの独立闘争における、同時代だから描けるエピソードを知ることができたのは勉強になった。 映画はインドシナ戦争の場面から始まる。勢いにまさるベトナム軍とフランス軍のまずい作戦で、パラシュート部隊が敵兵のただ中に降下してしまい、多くの犠牲者が出てしまう。ここで戦ったラスペギーやエスクラビエ大尉(アラン・ドロン)が捕虜になってフランスに送還されるのだが、ここでの敗北がアルジェリアの独立闘争に大きな力を与えるわけだ。 物語は、ラスペギーの部下でありながら独立側に寝返ったマヒディ(ジョージ・シーガル)との戦いを軸に展開する。山岳ゲリラを攻撃して捕獲した武器がフランス製だったことを知り、自国の軍から寝返る者がいたことを知る。当時は第二次世界大戦から年月も経っておらず、武器が大量に残っていただろうから、ゲリラを取り締まるのは容易ではなかっただろう。 また、独立運動の闘士たちも一枚岩ではなく、近代的な軍隊を作ろうとするゲリラの指導者マヒディを、西洋かぶれの裏切り者とみる者がいて仲間割れが起きる。単純にフランス側=悪、独立軍=善と割り切ることは難しいことを示すエピソードである。 フランス軍の隊列を地雷で足止めし、谷間の両側から挟み撃ちにするのが山岳ゲリラの戦法。ヘリによる探索に対しては潅木に偽装してやり過ごす。姿なきゲリラの襲撃に手こずるフランス軍は、付近の村を襲撃して女子ども以外皆殺しにする。そんな非道な行為に憤慨するエスクラビエと、敵に猛烈な憎しみをみせるボワフラ大尉(モーリス・ロネ)との間で対立が生まれる。 都市ゲリラのやり方は、繁華街で時限爆弾を破裂させて無差別に市民を殺傷するという陰惨なもの。イラクで行われた「自爆テロ」と同じであり、現代ならば世論の支持は得られなかっただろう。彼らは世界遺産にもなっているカスバという迷路の町を本拠地にしており、開いたマッチ箱が攻撃の合図になっている。取り締まるフランスは、街中に検問所を設けて身分証のない市民を片っ端から警察にしょっ引いて行く。 戒厳令下で銃を向けられた市民たちがトラックに積み込まれる。そのまま帰ってこなかった者も多かったのだろう。市民に牙を向いた権力の恐ろしさを示す典型的なシーンである。ナチスドイツの占領を経験したフランスが、アルジェリアに対して同じ事をするのは皮肉としか言いようがない。 クライマックスの戦闘で、赤十字のマークをつけたヘリが戦場に降り立つ。敵のアルジェリア兵士も撃とうとしない。しかし、それはフランス軍の偽装だったのだ。「赤十字」のヘリから降り立った兵士たちの攻撃で、ゲリラは総崩れとなる。明らかにフランス側の騙し討ちであるが、どんな汚い手を使っても勝とうする戦場ではよくある事なのかも知れない。 ラストシーン。アルジェの街中で、市民が壁に「インディペンデンス(独立)」と落書きしようとして警官に取り締まられる。しかしすぐ隣の通りでは、別の落書きが書かれようとしていた。それを「好きにしろよ」とばかりに笑顔で見ているアラン・ドロン。映画では一つの戦いが終わったが、アルジェリア市民の独立意識は、すでにフランスが止められなくなっていることを示すシーンである。しかしドロンの皮肉な笑みは、君たちだけで国を安定して治められるかな?という問いかけでもあったのかも知れない。

  • mkp********

    2.0

    B級戦争映画

    最初の30分はおもしろく感じたが、残りはただのドンパチ映画。まあ、1960年代に作成されたので映像技術の面はしょうがないにしても、精神面もこれじゃあねという感じ。 最初の30分は、ベトナムからアルジェリアに移る過程が、文化的・歴史的観点から見れておもしろいと思う。またフランスの階級社会の厳しさも描かれている。この調子で進んでくれたらと残念に思う。 それにしても、なぜフランス軍の話をアメリカで映画化しているのか不思議に感じる。アメリカによるフランスの視点が中途半端で、視点が定まらない。フランスの視点に立つと、アメリカ的だし英語を話すし。見ていて混乱を来たす。 俳優もアンソニー・クインといういかにもアメリカ的な俳優が最も登場しており、逆に本家本元フランス人のアラン・ドロンが映画に馴染んでいないという奇妙な映画だ。

  • fbx********

    2.0

    世界的スターの競演

    そして、アルジェリア戦争を材にとって 悪い映画が出来る訳が・・・いや、まあね・・・。 ドロン以下全てが空回りですね。 やっぱりスターを集めたなら、賛否はあっても 痛快でないと。アルジェリア戦争だと、底が浅いと 透けて見えてしまいます。

  • syu********

    5.0

    アルジェリア独立運動顛末

    アルジェリア独立運動顛末が分かる

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
名誉と栄光のためでなく

原題
LOST COMMAND

上映時間

製作国
アメリカ

製作年度

公開日
-

ジャンル