レビュー一覧に戻る
メガフォース

メガフォース

MEGAFORCE

99

ryo********

5.0

ネタバレライフワーク。

「聞こえるか!遥か地平を埋めつくす巨大な地響きが!」 「見えるか!全世界を席捲する史上最強の軍団が!」のキャッチコピー。 ゴールデンハーベストプロ(笑)超特作/東宝東和(爆笑)提供。 ゴッドファーザーにも携わったアルバート・S・ラディが「メガフォースを私のライフワークとする」と言い、 公開直前のTV CMは「男のメガフォース!」と勇猛に叫ぶ! 田舎もんの高校生は、これにまんまと騙された。 「聞こえない!風船で射撃練習する陳腐なマシンのうなりさえ!」 「見えない!遊び半分のハリボテ集団しか見えない!」 観たあとの感想はこんな感じであった。 とにかくショボイ。超弩級装甲車兼指令車というタックコムはダンボール箱で作ったかのようなチープさ。全長12メートルという触れ込みなのだが、その半分ぐらいの長さにしか見えない。 モト・デストロイヤーなるバイクはあまりにも軽量過ぎて、史上最強軍団の先陣などきれそうにない。 小型装甲車のメガ・クルーザーは、吹けば飛ぶようなカメムシのよう。 ストーリーがこれまた気合が入ってなくて、本当は戦闘シーンをもっと撮りたかったのだけど、予算の都合上、戦闘シーンをカットしてしまったかのよう。 戦闘らしい戦闘がないまま迎えるクライマックスでは、そんな史上最強軍団が、なんと敵前逃亡するだけなのだ。 虹色の煙を排出して敵の目をごまかし、あわよくば観客をもごまかそうとするのだが、「あ、美しい・・・」と思いかけたが踏みとどまった。 「闘えよ!」田舎から出て来た高校生3人は、ぶつけようのない怒りをもてあましたのであった。 ところがこの『メガフォース』、大人になってからたまらなく愛しくなり、ほうっておけない映画となったのだ。 バリー・ボストウィックの脳天気な宙返りが愛しい。マイケル・ベックの下降線ムード爆発さが愛しい。707が歌う主題歌が聞きたい。 今、観直しても、おもしろいはずがないのは分かってるのだが、『メガフォース』に対して愛しさを感じている自分の心理状態を暴くことはライフワークなのだ。

閲覧数1,648