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日本の黒い夏 冤罪 (2000)

監督
熊井啓
  • みたいムービー 43
  • みたログ 371

3.55 / 評価:119件

消化不良な問題作

  • par***** さん
  • 2011年3月8日 21時31分
  • 閲覧数 1090
  • 役立ち度 5
    • 総合評価
    • ★★★★★

加害者としての“日本”を浮き彫りにする数少ない反戦邦画の秀作『海と毒薬』をものにした社会派の巨匠・熊井啓監督が松本サリン事件をモデルに警察、マスコミ、そして世論のトライアングルが個人を追いつめていく冤罪の恐ろしさに切り込んだ力作だが正直物足りない出来映え。
マスコミへの切り込み方が甘い(どうして邦画もテレビドラマも批判の対象がマスコミだと、どうしてもツメが甘くなってしまうのか?)。
事件発生直後の様子を再現した臨場感あふれる描写(ここはよく出来ている)を映画の後半に持ってきた構成のまずさ。
(本作の)元になったのが地元の高校生達が松本サリン事件を振り返るドキュメントであったという事情があったにせよ、それをさしひいても目立つ教育映画臭さ。

役者陣、特に石橋蓮司の名演技は光っている。
無罪の可能性を仄めかす報道に対し異論は少しも認めないと言わんばかりにこんな時だけ抗議の電話をする人々が殆ど年配の男性や女性という描写は結構鋭い。部分的に傑出したシーンもあるんだけど全体として消化不良感が残るのが残念な作品です。ただ一見の価値はあります。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 悲しい
  • 不気味
  • 知的
  • 絶望的
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