レビュー一覧に戻る
JSA

JSA

JSA: JOINT SECURITY AREA

110

kaz********

4.0

祖国統一の日が一刻も早く訪れますように

2019年に歴史的な米朝会談が行われ、分断された国家の統一に前進するかと見られたが、また逆戻りしてしまった。 この映画は、同じ民族が北と南に分かれ武器を持って対峙するというなんともやりきれない悲しみを訴えて心に刺さる。 朝鮮半島を南北に分ける38度線・板門店で北の兵士2人が南の兵士に射殺される事件が起こる。事件解明のため中立国監督委員会にスイスからソフィーが派遣され聴取にあたる。犯人は南の兵士スヒョクだが、現場に居合わせた北の兵士ギョンピルと陳述書が食い違っていた。ソフィーはその謎を解明しようとするが、上司は「秘密は隠してこそ平和は保たれる」と真相解明に消極的だ。 事件の8カ月前、偵察に出たスヒョクは境界線を越えた所で地雷を踏み動けなくなる。それを救ったのが北のギョンピルとウジンだった。スヒョクは歩哨の夜、38度線を越え北の監視所を訪れギョンピルとウジンと親しくなる。スヒョクは恋人の弟であるソンシクを誘い4人の交流が続くが、10月28日のウジンの誕生日に悲劇は起きる。4人の交流場面に北の監視兵が突如現れたのだ。そして・・・・・・。 政治体制の違いで民族が分断され、行き来も許されないどころか武器を持って憎しみ合う、こんな世界が現実にあるということがとても悲しい。 ギョンピルいわく『統一の扉を開けた』仲間として、スヒョクを受け入れた北の兵士たちも仲良く暮らしたいと願うのは一緒だと思う。この映画が大ヒットしたのは祖国統一を願う韓国の人々の琴線に触れたからではないか。 それにしても、同じ民族同士が仲良くしたいと願っているのにそれを許さない政治体制はどうにかならないか。

閲覧数1,006