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みんなのいえ (2001)

監督
三谷幸喜
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  • みたログ 2,630

3.28 / 評価:441件

解説

 「ラヂオの時間」以降、新作が待ち望まれていた三谷幸喜が次の題材に選んだのは“家を建てる”ことをテーマにした“ホームコメディ”。自らの新居を建築する際に体験した騒動を大きく膨らませて描き下ろしたオリジナル・ストーリーを基にしている。お酒落なマイホームを夢見る若夫婦。新進気鋭のインテリア・デザイナーに設計を依頼するまでは良かったが、施工は妻の父親で頑固な大工が行うこととなり、正反対の性格であるふたりは対立を繰り返し、遂には想像を絶するトラブルが夫婦に襲い掛かる。はたして理想の新居は完成するのだろうか?

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

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 ドラマ作家で金を溜めた男(ココリコ田中直樹)が家を建てようとする。大工は妻(アナウンサー八木亜希子)の実父田中邦衛、設計はアメリカの建築美学に思い入れるインテリア・デザイナー唐沢寿明。玄関ドアは外開きか内開きか、大黒柱は必要か、壁の色はどうするなど個々の局面で混乱は必至。そこに直樹の実母で風水狂の野際陽子の注文まで入る。オブラートでくるまれたテンポのある世代間価値の対立劇。作品は「ラヂオの時間」同様、せわしない多元的な長回しショットを駆使する。そして直樹=気弱、唐沢=颯爽とした自信家、八木=キツい、邦衛=昔気質で超頑固、野際=能天気というタイプキャストにより、驚くべきことにドラマの先行きが全く読めてしまうのだ(つまり結局、邦衛と唐沢は互いの職人ぶりを認め家が完成する)。その予定調和的安心感が本作の受けのよさだろう。微温的な笑かしの連続にも三谷センス特有の柔らかい感触があり、そのなかで例えば「墨壷」のエピ ソードが胸に暖かく迫ってくる。「心憎い」といえるかもしれない。ただし家の完成の瞬間の描写がないのはちょっと残念だった。和田誠の新作「真夜中まで」と配役上の応答がある点にも注意が必要だ。(阿部嘉昭)

「みんなのいえ」オフィシャルサイト:

6月9日より、日劇東宝ほか全国東宝系にてロードショー

[eiga.com/6月15日]

映画.com(外部リンク)

2001年6月15日 更新

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