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視姦 (1998)

THE GOVERNESS

監督
サンドラ・ゴールドバッハー
  • みたいムービー 8
  • みたログ 17

3.00 / 評価:4件

邦題や写真に騙されないで下さい☆

  • elsie_frances1997 さん
  • 2009年9月22日 17時06分
  • 役立ち度 41
    • 総合評価
    • ★★★★★

この作品は大好きな映画、「フェアリーテイル」で少女エルシーを演じている、フローレンス・ハース(ホース)の出演作という事で、観てみました。

「フェアリーテイル」の少し後に撮影された作品です。


まず、声を大にして言わなくては・・・と思うのは、邦題やDVDに使われている写真、説明文等の酷さです。

この酷さは半端ではありません。

まるでエロティック映画の扱いです。

しかし本作は、原題は、「THE GOVERNESS」であり、「THE GOVERNESS」は、家庭教師という意味なのです。

それが何故、「視姦」になってしまうのでしょう。

海外では賞も取っているようですし、DVDの写真もごく普通の、至極まともな作品なのに、日本でのこの扱いは本当に納得がいきません。


ヴィクトリア朝時代を舞台に、ミニー・ドライヴァー演じるユダヤ人の女性が、家計を助けるために、スコットランドの大邸宅の住み込みの家庭教師となります。

そして、そこで、一家の主人と恋仲になります。

しかしその恋は長続きせず、そこに彼女を愛する長男も加わって・・・というストーリーで、一人の女性の愛と自立の物語と言える作品だと思います。


ミニー・ドライヴァーが愛する一家の主人は、科学者で、写真の焼付けを研究しています。

ですので、本作の始まりの時代は、まだ写真が世の中になかった時代という事が解ります。


それを手伝ううちに、二人は自然と接近するようになるのですが、ヌードシーンなども、幻想的かつ官能的ではありますが、写真のモデルとしてがほとんどなので、嫌らしさなどは感じません。

そして、そういうシーンは、約2時間の映画の中のほんの一部なのです。

それが全てかのような宣伝の仕方は、本当に腹が立ちます。


この作品は、ストーリーもさることながら、衣装、美術などが本当に素晴らしいのです。

屋敷内の調度品等が素晴らしいのは勿論、海岸のシーンなどでもセピアがかった色彩を使っており、カメラワークが大変秀逸です♪

また、主人公の女性を通して、当時のユダヤ人(ユダヤ教)の風習を随所に垣間見る事もできます。


フローレンス・ハースは、「フェアリーテイル」とは全く異なる雰囲気で、死に異常に関心を示す、屈折した少女を演じています。

ですが、物語が進むにつれ、一風変わってはいても本当は良い子なのだ・・・という事が解るようになります。

気品あるクラシックなドレスや髪型がよく似合う彼女は、まるで動くアンティークドールのようでもあり、そして、確かな演技力を感じさせてくれます。

ゴージャスなドレスを身に纏った姿は、正に、“小さな貴婦人”といった趣きです♪


また、彼女の兄役で、ジョナサン・リース=マイヤーズが出演していますが、当時はたちそこそこの彼も、主演の女性に対するナイーヴな愛を演じ、その美しさは特筆に価するものです。

彼もヌードを披露していますが、大変美しく、また、最後に一人海の中で悲しみにくれるシーンは、とても印象的であり、芸術的でもあります。

若い頃の彼は、本作のような繊細でエキセントリックな役が、最近の作品以上によく似合うと感じます。

「ベルベット・ゴールドマイン」と言い本作と言い、そこには独特の狂気すら宿っているように思えるのです。

(けして悪い意味ではありません)

ジョナサン・リース=マイヤーズのファンの方には、特にお薦めできる作品と言えるのではないでしょうか。

ただ、最近の、「奇跡のシンフォニー」等での彼のイメージで見ると、少し驚かれるかもしれませんが・・・☆

詳細評価

物語
配役
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音楽

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