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ロード・オブ・ザ・リング (2001)

THE LORD OF THE RINGS: THE FELLOWSHIP OF THE RING

監督
ピーター・ジャクソン
  • みたいムービー 262
  • みたログ 1.1万

3.92 / 評価:2021件

年一度必ず見たくなる名作中の名作

  • tfj******** さん
  • 2021年3月15日 12時40分
  • 閲覧数 490
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

J.R.Rトールキンが書いたイギリスを代表するファンタジー小説の映画化であることはもはや説明不要かも知れないが、その小説世界をこれまた見事な技法で映像化した名作中の名作と断言して差し支えない。

太古の昔、中つ国と呼ばれる地では人間たちだけでなくエルフその他の種族が暮らしていた。辺境の地ホビット庄に住むフロド少年は、ひょんなことから叔父のビルボが昔の冒険で手に入れた魔法の指輪を託される。だが、ビルボの親友で魔法使いのガンダルフは、その指輪には強大な力があることを見抜き、またその出現と時を同じくするように、かつて打倒された闇の王サウロンが息を吹き返しつつあることを察知する。

闇の勢力が指輪を求めて動きだすことを危惧したガンダルフは、フロドに対し隣村の酒場に身を隠すよう指示する。だが、魔王が放った闇の騎士「ナズグル」たちが迫る。そのとき、フロドたちはストライダーと名乗る流浪の剣士に助けられた。ガンダルフは待ち合わせに現れず、フロドとホビットたちはストライダーとともにエルフのいる裂け谷に向かうことにしたが、一行は再度ナズグルの襲撃を受け、ストライダーの奮戦でどうにか敵を退けたものの、フロドは重傷を負ってしまう。迎えにきたエルフの姫アルウェンの働きで、フロドは谷にたどり着き一命をとりとめたのだった。

谷の主でエルフの代表者エルロンド卿は、指輪の処置を決めるため全種族を集めた会議を招集した。指輪はかつてサウロンが造った魔法の指輪全てを支配する力を持ち、人間の力では破壊することができず、所有する者に魔力ばかりか破滅をもたらすものだった。かといって指輪がサウロンの手に渡れば世界は滅亡を免れない。指輪を葬る方法はただ一つ、サウロンが見張るモルドールの地奥深くにある「滅びの山」の火口にそれを投げ入れるしかない。会議が紛糾する中、フロドは自分がその任務に赴くことを申し出る。会議のメンバーはそれを見て、ひとりまた一人と助力を申し出た。

こうして、「旅の仲間」が結成され、想像を絶する危険な冒険に乗り出すことになった。だが、悪に寝返った魔法使いサルマンの妨害により地下坑道モリアを通過せざるを得なくなった一行は、既にその場所も悪鬼オークたちに占領されていたことを知る。オークの大群の襲撃を振り切って逃げる一行の前に、地下深くからよみがえった古代の魔神バルログが現れ、仲間を逃がすためにガンダルフは自ら盾となって立ちはだかり、奈落の底に落ちてしまう。

指導者を失った痛手の中、エルフの森ロスロリアンで束の間の休息を得る一行だったが、エルフの女王ガラドリエルは、指輪の力が既に一行の間の絆を蝕みつつあることをフロドに告げるのだった..........................

物語のあら筋を説明するだけで相当な字数がいるのだが、初見の人でもそれほどこんがらがる心配はいらないのではないか、と個人的に思う。なぜなら、多数のキャラがいるにも関わらず、一人ひとりの個性が「立って」おり、役割も極めて明確で、「ムダ」な人物が一切登場しないからだ。

王の血筋であるにもかかわらず浪人に身をやつしたストライダー(アラゴルン)。感情を表に出さず寡黙だが、常に大局を考え決断を下すところは、物語が進むにつれ、王の器にふさわしい男っぷりが際立ち、見ていて惚れ惚れするほどだ。本来ストライダーは他の役者さんで決まっていたのが、撮影開始後製作側が急遽変更を決定し、ビゴ・モーテンセンが呼び出されたのだという。それが大当たりだったのだから、運にも恵まれたプロジェクトとも言えよう。

善の魔法使いガンダルフにイアン・マッケラン、悪の魔法使いサルマンにサー・クリストファー・リーという重鎮を配置。二人とも作品を引き締めシリアスにすることに貢献している。ゴンドールの武将、ボロミア演ずるショーン・ビーンも結構色々な映画に出ている実力派で、プライドや使命感、誘惑の間で揺れ動く人間の感情を絶妙に表現している。

だが、映画はシリアスな要素ばかりではない。一行の他のメンバーを見てみると、エルフの弓手レゴラスとドワーフの戦士ギムリは犬猿の仲、二人のやりとりはクスっとさせられるし、ホビット仲間のメリーとピピンはドジなお調子者、重苦しいストーリーを中和する清涼剤のような役割を果たしている。

そして指輪の運び手フロドと、その忠実な友であるサム。美少年子役で鳴らしたイライジャ・ウッドの演技がフロドに嵌るとともに、サム役のショーン・アスティン、もさっとして小太りの「イケてない」感あふれるキャラがまさかこんなにも感動を呼ぶとは誰も予想できないのではないか。

映像も美しく音楽も最高。一年に一度は必ず見たくなる名作だ。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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