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ウォーカー (1987)

WALKER

監督
アレックス・コックス
  • みたいムービー 10
  • みたログ 50

3.48 / 評価:21件

他国侵攻の大義ってこんなもんです!

  • bakeneko さん
  • 2011年10月27日 13時19分
  • 閲覧数 509
  • 役立ち度 7
    • 総合評価
    • ★★★★★

実在したことが仰天のアメリカの軍人=ウイリアム・ウオーカーの中米(現ニカラグア)侵略&王国設立事件を通して、アメリカの対外政策の矛盾と本音を白日の元に晒し出して見せてくれる、アレックス・コックスの反骨精神&ブラックユーモアが痛快な“歴史&戦争ドラマ”の怪作であります。

アメリカが領土拡大して周辺諸国を植民地化していった時期に“自分の欲望にとっても正直に行動した傭兵”の仰天の行状記で、一時的に本当に自分の王国を創ってしまった男の野望とその顛末を描いて、現代まで続くアメリカの対外政策へ痛烈な罵倒を浴びせている映画であります。

主演のエド・ハリスの怪演と暫時挟み込まれる現代を連想させる状況描写&兵器に、アメリカへの強烈な風刺を見出すことのできる作品で、“正義だ保護だと綺麗事を並べても、結局は略奪以外の何物でもない”対外侵攻の本質をあからさまにして豪快であります。そして、主人公達の暴虐&略奪の果ての転落に爽快感を覚える感情の根底に“現代も全く同じことをより大規模に行っている”大国の横暴への不満を自覚するのであります。

前衛的&パンクな表現まで駆使した、反骨精神漲る風刺的な作品ですが、通常の娯楽アクションとしても十分楽しい映画で、ストップモーションを多用した流麗な戦闘シーンや画面とシンクロした音楽等、戦闘映画としてのカタルシスも抜群の作品あります。そして、最高にスカッとするのが主人公達が中米から駆逐されるシークエンスという逆転の構図が斬新な映画であります。

社会派&反抗精神に満ちた映画がお好きな方&悪いアメリカ軍がフルボッコにされるのを観てストレスを解消したい方にお勧めの異色作であります。


ねたばれ?
1、 本映画中で描かれた内容だけでもトンデモナイ主人公ですが、なんと逃げ帰った当時のアメリカでは英雄扱いされています。そして3年後にもう一度今度はホンジュラスに侵攻して天罰にあっています。
2、 本映画が製作された1980年代後半は、アメリカがニカラグアを半植民地化すべくCIA工作等の揺さぶりをかけていました(劇中の○○出現はこの行為の暗喩であります)。

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