”仕方のない犠牲”で済ますことは出来ない
- hoshi595 さん
- 2018年7月13日 3時31分
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映画の題名である「コラテラル・ダメージ」の意味は”仕方のない犠牲”である。
物語は9.11に代表される”テロ”を扱っているが、双方の主張を交え、考えさせられる内容だ。
主役は「ターミネーター」のアーノルド・シュワルツェネッガーで本作品でも、不死身の活躍を見せてくれるのだが、ただのアクション映画とは異なり、加害者と犠牲者の双方にとっての”理由”と政治色が複雑に絡み、純粋にアクションを楽しめる内容になっていない。
脇役では、ジョン・レグイザモやジョン・タートゥーロの存在感が光ったが、「ハンニバル」に出演しているフランチェスカ・ネリの熱演が作品を盛り上げていて、準主役ともいうべき活躍である。
難しい話を除けば、最初から最後まで緊張感が持続する良い作品で「ピースメーカー」のような出来である。これは娯楽作品としては合格点なのだが、手放しで喜べない点が見終わっても余韻として残ってしまうのはやむを得ないのかもしれない。
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