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燃えよNINJA

燃えよNINJA

ENTER THE NINJA

101

一人旅

3.0

発掘良品を観る #444

TSUTAYA発掘良品よりレンタル。 メナハム・ゴーラン監督作。 忍術を体得した男と悪党の対決を描いたアクション。 『デルタ・フォース』(1985)『オーバー・ザ・トップ』(1987)といった男の熱き世界を描いてきたメナハム・ゴーラン監督初期の忍者アクションで、本作はアメリカにおける忍者ブームの火付け役にもなった記念碑的映画です。 日本で忍術の極意を体得した主人公が土地を巡って悪徳実業家との間にトラブルを抱えている旧友を救い出すため、単身フィリピンに渡って闘いを繰り広げるというお話で、タイトル通り「忍者・忍術」が闘いのキーワードになっています。 ふざけているのか真面目に撮っているのか絶妙に判断し難い作品です。忍者映画にヌンチャクが出てくるのはお約束ですが、それ以外にも突っ込み所を探したら枚挙にいとまがありません。せっかく日本で忍術を極めたというのにクライマックスのアジト戦&宿敵戦に突入するまで忍術らしい業を繰り出す様子が少ないですし、そもそも大半のシーンでは忍術着(なぜか色は柔道着のように真っ白)を着用せずに現代的装いで雑魚キャラ集団をあっさり倒してしまいます。敵との追走シーンでもちんたら走っていて緊張に欠けていますし、闘いの動作にも忍者らしいキレがありません。さらには旧友のピンチを救うため遥々フィリピンまでやって来てるのに、闘いの合間に旧友のボインな奥さんといやらしい関係に発展してしまう等、主人公の忍者らしさ&倫理観に欠けた行動が変に目立ちます(忍んでない…)。 突っ込み所が散見…というよりメガ盛り状態ですが、一方でドバドバ出血&残酷殺害描写が目白押しの半スプラッター的テイストが突っ込み所との間に強烈なコントラストを生んでいます(刃物で首を掻っ切るのはNG)。 主演はイタリア人のフランコ・ネロ。主にマカロニ・ウエスタンで活躍した二枚目俳優です。本作出演当時40歳、年齢的に一通りキャリアを一巡した後の頃ですから、本作のようなB級珍作への出演オファーを承諾したのでしょう。忍術着を着用している時は目元しか露出しないので20代の若者に見えなくもないのですが、顔を覆った布を取り払った時のギャップ(顔面落差)が凄まじいです。

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