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メメント

メメント

MEMENTO

113

ヤマケイ

5.0

ネタバレ記憶に対して問いかける

クリストファー・ノーランの初期作品。 凝ったコンセプトや作りが彼の作品の特徴ですが、 この作品もかなり凝ったモノとなっています。 記憶に関することがテーマとなっており、 強盗事件で奥さんを殺害されたことをきっかけに、 その事件以前の記憶は保持しているものの それ以降は、10分前までの出来事しか記憶できなくなって しまった男の復讐の物語。 見る者に対して、記憶とはなんだろう、 あなたの記憶は確かですか?と、問われているような作品。 事実、2時間弱の本編ですが、 10分単位に切り分けて、ほぼエンディングからスタートして 10分毎に遡ってストーリーが展開するものとなっており、 ストーリーをつなげて行かなければなりません。 主人公は、新しい記憶が10分しか保持できないことから、 メモや写真を残したり、 果てはタトゥに刻んだりとするのですが、 実はその記録が事実ばかりでなく、恣意的であったりと、 徐々に彼と云う人物が明らかにされていきます。 彼の記憶障害はどの程度のモノなのか? 彼が何のために、復讐しているのか? を考える一方で、 私たちの記憶も実は自分自身の都合によって 置き換えられているモノがあるのではないか、 などといろいろな事を考えさせられる作品です。 インセプションやテネットにはまった方なら、 間違いなく楽しめる作品となっています。 また、キャリー・アンモスや、ジョー・パントリアーノら マトリックス縁の俳優も登場しており、 主役をキアヌ・リーブスが演じていたらどうだったろうか などと妄想してみるのも楽しいのでは ないか思います。

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