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仄暗い水の底から (2001)

監督
中田秀夫
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3.02 / 評価:387件

解説

 5歳の娘・郁子の親権をめぐって別れた夫と争っている松原淑美は、新しい就職先である出版社にほど近いマンションへ引っ越してきた。はじめは快適そうに見えたマンション暮らしだが、大きくなる天井のシミや、上階の子供の足音など、淑美の気にさわることが次第に増えていく。そんな中、淑美は真夜中にマンションの屋上に上がる郁子を目撃する。屋上の高架水槽付近で誰かと会話しているような郁子。だが、そこには子供用の赤い手提げバックしかない。淑美はバックを管理人に届けるが、いつの間にかそれは元の場所に戻っていた……。

allcinema ONLINE (外部リンク)

映画レポート

「仄暗い水の底から」─あの「リング」の原作&監督コンビが日常世界の恐怖を描く

怖い、と言うよりも居心地が悪い。本作はあの「リング」シリーズの鈴木光司・中田秀夫コンビの最新作だが、今回は「見たら死ぬビデオ」というSFがかった設定は登場せず、誰にでも起こる恐怖を描いているからこそ、身近で居心地が悪いのだ。

原作は東京湾をテーマにしたホラー連作短編だが、映画はその舞台をベースに、離婚・親権問題を抱えた母親の苦悩と、母娘が住むマンションで続発する怪奇現象が同時進行する。

恐怖の増幅装置の1つはエレベーター。窓付きのやつだ。誰も住んでいない階で、フロアが変わる瞬間に見える人影(この感じは公式サイトでも味わえる)、1人で乗っているのに、知らない子供が防犯カメラに写る。そして、雨。「セブン」ばり土砂降りのなかで、ポツリとたたずむ少女。その顔は何かで塗りつぶされたように真っ黒だ。

現実の問題と得体の知れない恐怖。原作にないエピソードを巧く構築したのは、中田作品の常連の高橋洋ではなく、若手の中村義洋と鈴木謙一。ホラー作品は初めてだが、高橋脚本と比較しても遜色はない。

主演は初のホラーとなる黒木瞳。多少演技に熱が入った感は否めないが、それでも彼女が味わう恐怖はひしひしとこちらに伝わってくる。(eiga.com編集部)

1月19日より、日劇東宝他全国東宝洋画系にてロードショー

[eiga.com/1月19日]

映画.com(外部リンク)

2002年1月19日 更新

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