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リリイ・シュシュのすべて (2001)

監督
岩井俊二
  • みたいムービー 721
  • みたログ 3,759

3.52 / 評価:1,167件

合うか合わないかは出身階層と人間観の問題

  • min***** さん
  • 2019年9月15日 23時14分
  • 閲覧数 1407
  • 役立ち度 1
    • 総合評価
    • ★★★★★

「新聞記者」主演のシム・ウンギョンさん推薦でしたので観ました。
あー、これは良い映画だけど、もっと上手くやれただろう部分が沢山遭ったなー、当時ではこれが限界だったのかなー、というのが感想です。
他の方の感想を読んで、ん? と思ったことがあったので書いておきます:
というのは、分かる分からないに関しては、「ゲイジュツ性とかカンジュ性の問題では無くて、多分人生経験から来る人間観の問題ですよ。で、それはご出身の社会階層に根ざしている」のだろうということです。
わたしは荒れっぷりでは市内ワースト1とされた田んぼに囲まれた中学校に通っていたので、所謂「胸くそ」な部分については、「あーわかるー。まあお芝居だからお芝居じみてるのは仕方ないけど、まあこれくらいのことやってる奴らはいたらだろうし、自分も巻き込まれてたら雄一ポジションかなー、たぶん雄一ほど上手く立ち回れずに親にばれて津田もああならずに済む、という展開になる気がするけどー、そこはドラマだからねー」という感想です。
逆に、社会人になってから出会った「えっ、そんな中学校あるの??? 盛ってない?」という平和な中高時代を過ごした方々には、キモすぎて受け入れられない、というのも理解できます。
中学生の世界というのは暴力と性と金が入ってきますから、色々汚いことが流れ込んできたが最後、赤黒いモノがどうしようも無く閉鎖的に氾濫する、というのは、そりゃあありますよ、何しろここは「日本」なんですから、という話でしか無いんですけどね。。。
14歳の感性がなんちゃら、というよりも「日本ってこういうキモ辛くてほんの少しだけ時々美しいものに触れるか触れられないかのところで触れられなくて悲劇が起こりまくるのに適した場所なんだよなあ。しみじみ。」という話なんです。
いやあキモイ。
わたしの中学校の同級生達もあんなキモ辛いローティーンの時代を良くすごしたもんですね。
今はみんな少しは心安らいでいると良いんだけれど…
まあつまり、「こんなの日本じゃなくね」という人には分からない映画。
それだけ。
いやでも「エーテル」がうんちゃら、みたいなIQの高い会話は発生しませんよ。ドビュッシーが弾ける美少女も居らんし。
つまり現実は、美少女とリリイ無しで、皆卒業か、誰かが逮捕されるまでは冒頭みたいな話が継続して展開する、というお話でございます。
いやあ、改めて日本って本当に美しいですね。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 絶望的
  • 切ない
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