圧倒的透明感と瑞々しさ
- sad***** さん
- 2020年4月27日 4時53分
- 閲覧数 2613
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- 総合評価
青少年を取り扱った映画としては、いじめ・少年犯罪・援助交際・レイプ・殺人など、衝撃的な内容ではあるが、一方で既に陳腐化されたありふれたテーマではある。
しかし、この監督ならではの描き方が秀逸で、変にドロドロしたり、説教くさかったりせず、実にスタイリッシュに、圧倒的な透明感と瑞々しさと説得力で描かれている。
2度、3度と見れば新たな発見もあるだろうし、それだけの鑑賞に耐えうる作品でもある。
個人的には、中学時代の市原隼人が今とまるでイメージが逆なのが良かったし、高橋一生や蒼井優らの若かりし頃が見れたのも良かった。
唯一難点を挙げるとするなら、個人的には「長い」と思った。
途中、冗長なシーンもあったし、120分以内で収めれたようにも思うが、いろいろ実験的・前衛的でありながら、完成度の高い本作品は、間違いなく邦画史に残る金字塔といえる。
あえて作品名は挙げないが、強く影響を受けたであろう作品が2~3つすぐに思い付くし。
映画好き・文学好きなら、一度は観るべき作品である。
あ、あと音楽好きも。
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