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man-hole (2000)

監督
鈴井貴之
  • みたいムービー 22
  • みたログ 170

2.85 / 評価:52件

そんなに悪い映画ではない

  • jin******** さん
  • 2016年8月2日 10時09分
  • 閲覧数 865
  • 役立ち度 2
    • 総合評価
    • ★★★★★

あまり映画に詳しくはないのですが、とても綺麗な映画だと思いました。以下3点ほど良い点を挙げます。

まず、水にまつわるシーンが印象的でした。
最後マンホールのシーンは幻想的です。暗闇の中で光が揺らめき、マンホールが人々の希望の象徴として神秘的に描かれています。
他にも主人公の刑事とひったくり犯が川でもみ合うシーンが長く、2人の体が重くなり、その分主人公の正義感の強さが見て取れます。

2点目として、この映画のキャッチフレーズはたしか「希望なき時代の希望」だったと思うのですが、2000年代前後の若者の、爽やかだけど気持ち悪い空気感が描かれています。大人たちは若者に期待をしているけれど、一方でその本人たちには希望・夢がない。その中で噂になる「夢のマンホール」を幼い頃の記憶を辿って探そうとする。90年代にバラエティをつくっていた監督ならではの視点かもしれません。あとはちょこちょこ出てくるパソコン画面やゲーム機、携帯、またはデートクラブという言葉などからも時代を感じます。

3点目は、主人公である安田顕の若くかっこいい様子が見れることです。現在こそ、ドラマ映画舞台で活躍し、特に癖のある役を上手に演じ分ける役者さんですが、そのまだ駆け出し感のある頃の自然な演技、爽やかさが残っている映画は非常に貴重なものだと思われます。『俳優亀岡拓次』と比較してみたいです。

補足ですが、私自身札幌在住のため、場面ひとつひとつに「ここはあそこだ!」という発見があるのも面白かった点です。10年以上経っても札幌はあまり変わっていないのかな。

役者さんの演技が猛烈に上手いとかそういうわけではありません。劇的な展開があるわけでもありません。夢を得たのか、叶えたのか、諦めたのか、それもよくわかりません。でも現実の私たちの生活はそんなもんなのかも。
ただ、場面の配分がやや気になりました。下水管の中の暗闇を歩くシーンはしつこいぐらい長くてもよかったかもしれないです。女子高生が疲れるほど歩いているようには見えなかったし、暗闇が長いほうが映画の前半の2人の夢のない感じを表していたかもしれません。
一方で前半のマンホールを探そうってなるまでのシーンがやや長ったらしく感じました。

全体的に、美しい映像の中で、爽やかさと倦怠感が同居する当時の雰囲気を感じることができる映画だと思います。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

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