ここから本文です

伊能忠敬 子午線の夢 (2001)

監督
小野田嘉幹
  • みたいムービー 34
  • みたログ 28

3.38 / 評価:16件

天地の涯てまで夢と歩む。

  • taxidermia777 さん
  • 2008年4月20日 15時19分
  • 閲覧数 2228
  • 役立ち度 24
    • 総合評価
    • ★★★★★

恐れ入りました伊能忠敬様。
たいした期待もなく、「大河の一滴」のようにツッコミどころ一杯の、ネタ映画として見れれば良いのでは、程度の気持ちで見に行きました。

が、オタクの道を極めたとも言える、56歳から18年にも及ぶ辛苦の歩測踏破。
わたしが、めちゃアバウトな人間なもので、この正確、実直、仕事キッチリの性格と、出来上がった地図の美しさと精巧さに、不覚にも感動の涙を流してしまいました。

また、一介の農夫だった彼が、16歳で婿養子として伊能家に入り、財をなし、ただ勤勉なだけな人かと思ったら、次男の秀蔵は別腹の子だそうで、おまけに妻が死んでも、かなり年の離れたお栄(賀来千香子)に惚れられてしまうとは、かなり魅力的な方だったのでしょう。

そんな伊能忠敬を演じる加藤剛はまさに、はまり役。
さすが舞台出身の人は、腹式呼吸が出来ているので、気持ちのいい程のセリフのキレ。
それに、姿勢が美しい。
測量の旅の途中に、色々なエピソードをはさみながら見せ場は作っているものの、いって見れば地味なお話し。
なのに、海岸線を一歩一歩踏みしめながら歩く加藤剛の姿を見ているだけで、なぜか清々しい気持ちにさせてもらえる不思議な感覚。

が、ここまでまっすぐな展開だったのが、突如、丹波哲郎の登場によって色が突然変わってしまって・・。
きっと、退屈を感じているかも知れない観客へのサービスだったのかもしれないけど、アレはないでしょう。
その強烈なインパクトに引きずられるまま、ラストは何だかファンタジーな安っぽさで終了。う~ん、残念。

そして極めつきは、小林幸子の演歌と共に流れる映像と歌詞字幕。
本来なら、ここでおバカ~と受けてしまうわたしなのに、今回は、伊能忠敬に心酔しきってしまっているようで、涙がツーとこぼれ落ち、演歌の世界に酔いました。

賀来千香子のクセのあるセリフ言いも、西田ひかるのヅラの似合わなさや、榎木孝明のヅラの生え際の不手際さも、全然気にならないほど 伊能忠敬の生き様に惚れました。
因みに、次男秀蔵役の加藤大治郎は、加藤剛の長男で、初々しい演技が光ってます。

詳細評価

物語
配役
演出
映像
音楽

イメージワード

  • 泣ける
  • ファンタジー
  • 知的
このレビューは役に立ちましたか?
利用規約に違反している投稿を見つけたら、次のボタンから報告できます。 違反報告
本文はここま>
でです このページの先頭へ