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盲獣VS一寸法師

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盲獣VS一寸法師
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

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作品レビュー(18件)

不気味25.0%恐怖12.5%不思議12.5%セクシー10.4%ファンタジー8.3%

  • 映画の夢

    4.0

    石井輝男の遺作、破綻の美学の集大成

    二〇〇一年に製作され、二〇〇四年に公開された石井輝男監督の遺作である。石井監督は翌二〇〇五年に亡くなった。私は二〇一九年暮れから二〇二〇年初めにかけ、ラピュタ阿佐ヶ谷で行われた同監督の特集で鑑賞した。 低予算でのデジタルビデオ撮影のため、画質と音声が粗く、出演者のせりふも聞き取りづらい。だが、石井監督お得意のエログロでサイケデリック、不条理な世界は健在である。 乱歩の原作に拠っているので、一応、ストーリーらしきものはあるにはある。盲獣と一寸法師がそれぞれ独自に猟奇犯罪を繰り返し、明智小五郎が解決するというものである。 特に盲獣は若い女をさらって来ては、激しく性行したり、死体をばらばらに解体していっしょに血まみれ風呂に入ったり、死体の一部をハムと称して人に食わせたりと、やりたい放題である。変質度の比重は、圧倒的に盲獣なのだ。 もっとも、一寸法師の方だって、ミゼットプロレスラーのリトル・フランキーを起用しているのだから、二十一世紀によくこんな設定・配役を実行したものだと思う。リトル氏は撮影翌年の二〇〇二年に亡くなっている。 問題はこの二つの犯罪の関連性である。これが、今いちよくわからない。明智の推理を聞いても、よく理解できない。というか、明智は何のプロセスもなく、何の証拠もなく「あいつが犯人だ」「あいつとこいつが入れ替わっていた」と説明するだけである。こんなものは推理でも何でもない。そもそも伏線がまったく敷かれていないので、急に「あいつが犯人だ」と言われても、観客はただ唖然とするだけである。 この突拍子のなさ、この置いてけぼり感。石井監督は遺作においてもまた、破綻していたのだ。ここまで来ると、彼にとって破綻は美学だったのだとしか言いようがない。ラピュタの特集で見た『夜を狙え』や『ハレンチ』、『恐怖奇形人間』、『監獄人別帳』なども同工異曲である(過去に見た『徳川女刑罰史』も)。 おそらく石井監督は、ストーリーの整合性よりも場のエネルギー、場面場面のパワーの方を重視したのだ。ストーリーなんて何となくつながっていればいいのであって、それよりもエロいシーン、グロいシーン、格闘シーン、拷問シーン、糞尿シーンなど自分が観客にぶつけたい映像の方を重視したのだ。破綻上等、というわけだ。 以上のように考えてくると、ラストシーンには深い感慨を覚えざるをえない。大芸術家の丹波哲郎が、盲獣の作ったばらばら死体の合体石膏像を叩き割って言う。「こんなものは芸術ではない」。 石井監督が俳優に言わせた最後のせりふ、これは監督自身に向けられていたのではないか。 「石井輝男の映画は芸術ではない」。 その通り、芸術ではない。エロいし、グロいし、クレイジーだし、不条理だし、おまけに破綻している。 しかし、文句なしにおもしろい。それで充分だ。

  • par********

    4.0

    どうしてこんなのが面白いのか

    『盲獣vs一寸法師』なんて映画を楽しんでみてるといよいよ自分の鑑賞眼も自信が持てなくなる。でも面白いのだから仕方がない。褒めるべき点なんて見つからないが、ただ石井輝男が冥界から発する異常電波とうっかりシンクロしてしまうのだと言う他ない。 晩年の石井輝男は自主制作作品が主で、本作も低予算のビデオ映画だ。(本作に出演している塚本晋也がワークショップという方法で『野火』を作り上げたのは無関係ではないだろう)。 近年では『カメラを止めるな!』が大ヒットしたりクローズアップされる機会が増えたワークショップ映画だが、ボランティアの出演者か、或いは受講料として有料で出演してるキャストなど、極々低賃金のやりがい搾取的な土台の上に成立している産業構造である。日本でこのプラットフォームを作り上げたと言われる石井輝男にも多少の功罪があるとおもう。 功の部分では多様な才人を発掘したことだ。浅野忠信やリリー・フランキーなど新人役者を積極的に起用した。本作の丹波哲郎や塚本晋也・園子温・手塚眞・熊切和嘉など別の意味で豪華な面々は石井輝男の人脈の賜物だろう。ある意味歴史的だ。 低予算で撮影された映像のチープさは隠しようがなく、美術などは意外と良く出来てるのだが、デジタルビデオで撮影された映像の粗さと、録音の貧弱さが作品の安っぽさを増長している。とくに録音の悪さはヒドイもので、アフレコする予算もなかったのか環境音や衣擦れがモロに収録されていて何を言ってるのか聞き取れない。また俳優が口を開くたびに「サー・サー」という音が入る。C旧映画によくあるんだよなあ。 江戸川乱歩と石井輝男といえば『恐怖奇形人間』が有名だが、あれは江戸川乱歩の短編集を駁雑にミックスしたまさに奇形児の映画だった。『盲獣』と『一寸法師 』(踊る一寸法師)を合体させた本作は、奇形人間よりは整合性あるミステリーとなっている。 チープな作品だが石井監督の映画はいつもカッティングが心地よい。本作も例外でなく不思議と最後まで求心力を持って見続けさせられる。グロテスクなバラバラ死体、非道徳のエロティシズム、石井の代名詞でもある『エロ・グロ・ナンセンス』もそこらじゅうに偏在している。配給という楔を抜かれて意気揚々と自由に展開する石井ワールドに自由を感じた。

  • nyj********

    3.0

    これが江戸川乱歩の世界なんだろう。

    暗い!エロとグロの世界で名探偵の明智小五郎が活躍する。すごく面白い訳ではないが異様な世界に入り込んだ気持ちになった。奇才石井監督の腕であろう。そしてもう一人奇才が登場してました、類は友を呼ぶ、そう園子温です。この作品は普通の感覚でなく特別な感覚で観る映画です。

  • sur********

    3.0

    ネタバレ果たして真犯人は・・・?

    このレビューにはネタバレが含まれています。
  • tak********

    1.0

    エログロカルトビデオ

    フィルムじゃなくてデジカメで撮られた作品です。 映画って呼んで良いんでしょうか? 監督は奇才石井輝男。 物語は猟奇殺人に挑む明智探偵と小林君。 江戸川乱歩の世界をアブノーマルに描いたオヘンタイ映画です。 主演の小林君は何故かリリーフランキー。 明智探偵は何故か塚本晋也。 脇に出てくる人々も何故か映画監督。 手塚真、園子温、熊切和嘉。 要するにノーギャラ?出演なんでしょうね。 そして何故かミッチー王子も出てます。 最後は丹波哲郎御大で〆てます。 映画としてはハッキリ言って酷い出来です。 ここに書けない様な映像の連続です。 絶対にテレビ放送出来ない作品です。 良い子と淑女は観ちゃダメよ。 でも好きな人には堪らないんだろうな~ 私はダメでした。 あー気持ち悪い! タコ否絶。

スタッフ・キャスト

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塚本晋也明智小五郎
藤田むつみ水木蘭子
橋本麗香山野百合枝
薩摩剣八郎人形師安川
手塚眞田村検事
園子温公園の酔っぱらい
熊切和嘉乗船客
中野貴雄ムーランルージュの客
及川光博山野邸の運転手 蕗屋
しゅう厚化粧の男
丹波哲郎丹下博士

基本情報


タイトル
盲獣VS一寸法師

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

ジャンル