ぶれてないのはいいけれど
- iz さん
- 2009年6月8日 1時31分
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- 総合評価
悪はバリバリ悪として徹底的に描くインド映画。
ずるい人間、かわいそうな人間、そんな腐った社会を正す人間、
それぞれの人物像がくっきりと描かれているので、すっごく気楽に見れます。
あまり頭を使わなくても、わかりやすいからね^-^
でも、まさか主人公が殺されてしまうとは(--)
役人の腐敗ぶりは万国共通なんだろうか・・・。
腐敗の詳細が事細かに描かれているので、
きっと事実によるところが大きいのでしょうね。
そういえば、役人や警察にお金を渡せば優遇してくれるって話、旅行でも聞くもんね。
前半は主人公の若者が職につくまでと、恋の行方が中心です。
2人の美人に言い寄られ、やっぱりダンスを踊って歌を歌い、
出来心で賄賂を受け取っちゃいます。
で、その話と平行に、じいさんがばったばったと悪を成敗するのですが、
途中から2人が親子だと判明!
なんでもこの2役、同一人物がやっているんですって!? ̄□ ̄
驚いたよ、わたしゃ。
インドにしてはって言ったら失礼だけど、
精密なメイクだったってことだよね。
私が今までに見たのは、ただ髪が白いだけ、とかそんなのだけだったし、
お目目の白目の部分の面積が違ったので(笑)
まさか同一人物だとは思いませんでした。
じいさんにしては随分眼光が鋭いなと思っていましたけど。
おそらくがんばって三白眼っぽくしてたんだろうな。
息子、賄賂受け取ってたよねえ・・・・と思いながら見てたら、
やはり嗅覚鋭く悪をかぎ分けるおじいさん、息子の悪事を知っていました。
で、今まで残らず腐敗役人を成敗してきたじいさんはどうするか・・・・
という話になっていきます。
とまあ話自体はなかなかスリリングだったし、
殺し方も、隠し武器を使ったりして結構丁寧にかっこよく見せていたんですけど、
話は暗いよね、やっぱり。
そもそもヒーローなんだか悪人なんだかわからないほどの、
容赦ない成敗です^^;;
私は言いたい。
実はじいさん、殺人鬼なんじゃないかと。
だんだんエスカレートしてきて、
あまり大した汚職でもないのに殺しちゃったり。
私は能天気なダンスで癒されるためにインド映画を見るので、
今作品の暗すぎな話は予期していないだけにヘコみます。
前もおもしろい明るい話だと思ったら、
主人公2人が自爆して終わりというすさまじい映画もあったけど^^;;
それ以来の陰鬱さでした。
そして私は言いたい。
おそらく2度目は見ないっす・・・
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