0CM4(ゼロ・センチ・メーター・フォー)
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作品情報上映スケジュールレビュー

あらすじ・解説

解説:allcinema(外部リンク)

作品レビュー(1件)


  • cyborg_she_loves

    1.0

    古い時代の偏見そのまま

    荒川眞一郎のパリコレのプレゼンテーション用に作られたという話ですが、そのあたりの事情はよく知りません。  以下は、この20分ばかりの短編映画単体を見ての評価です。  ストーリーははっきり言って、ありません。  色覚異常(すべてがモノクロに見える)の男・前田が、色覚を正常にする手術を1週間後にひかえて、今の自分に世界がどう見えているかを映像に録画して残しておこうと思い立った。しかし、色覚が「正常」になることは自分の世界を失うことに感じられて、前田は不安、混乱、恐怖、破壊衝動などに突き動かされながら1週間を過ごした。さてその日が来て手術は無事成功したが……  と、そこで、ぷっつりと終わってる映画です。  色覚が変わってどうなったか、を描くのではなく、色覚が変わることへの不安感を描いた作品です。  というわけなんですけど、根本的におかしいのは、色覚異常の人に世界がどう見えてるかを、色覚正常の人が見てわかる映像に記録することは、不可能だってことです。  だって、すべてがモノクロに見えてる人は、カラーの映像を見てもモノクロの映像を見ても、どっちもモノクロに見えるわけでしょう。それじゃあ、どっちの映像が自分の色覚を忠実に表現してるか、わかるはずないじゃないですか。色覚異常の人が見てまったく区別できないものを、色覚正常な人が「こっちがお前の見てる世界だ」と決めつけるのは、勝手すぎるじゃないですか。  この映画は、正常な色覚をもつ人(つまり園子温)が、色覚異常というものが本当はどういうものかを全然理解しないまま、色覚異常というものについて自分がもっている「イメージ」を表現しただけのものです。  ああ、こんなに単調な色しかない世界に住んでるなんて、気の毒だなあ、というイメージです。  実際の先天的な色覚異常者は、自分が見てる世界より色彩豊かな世界を一度も見たことがないのですから、自分の見てる世界を単調な世界だなどとは思いません。  ただ、他人が色について描写する「言葉」を自分が理解できない場合があることに気づいて、「そんなふうに言う人もいるんだなあ」と思うだけです。他人の世界の方が色が「豊か」だとか、自分の世界の方が「貧しい」とかなんて、べつに思いません。ただ「ちがうな」と思うだけです。  だから、昔は「色盲」とか「色覚異常」とかと呼んでいた性質を、今は「色覚多様性」と呼ぶべきだという人が多いです。ただ「ちがう」だけ、別に「異常」なわけじゃない。  実際、町の信号機は赤と黄と「緑」なのに人はみんな「青」と呼ぶ、というように、色覚「正常」の人でも緑と青はほとんど同じに見えてますが、「赤緑色盲」の人には全然ちがう色に見えてるそうです。考えようによってはそっちの方が「正常」な人より豊かな世界を見てるとすら言えるかもしれない。  色覚異常者は貧しい世界に住んでる気の毒な人だ、という古い時代の偏見をモロに表現したのがこの映画です。  それだけです。べつに見る必要のない映画です。

スタッフ・キャスト

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基本情報


タイトル
0CM4(ゼロ・センチ・メーター・フォー)

上映時間

製作国
日本

製作年度

公開日
-

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