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ギャング・オブ・ニューヨーク

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3.0

ネタバレスコセッシ監督が30年間構想を温めてた大作

マーティン・スコセッシ監督が、この映画の構想を30年間温めていた大作。 魅力的なのは、レオナルド・ディカプリオ演じるアムステルダムと、父親の仇であるビルとの関係だろう。 憎き敵であるにも関わらず、命を張ってビルを助け、葛藤するアムステルダム。 そして、息子のように目を掛けたアムステルダムに裏切られるビル。 残念ながらも、自ら手を下したアムステルダムの父親には敬意を払うなど、ビルの哲学に心揺るがされたのはアムステルダムだけでなく、映画を観た者にとってもそうだろう。 またクライマックス、最後の決戦の日に徴兵制反対の暴動が起きるなど、この辺の不条理がスコセッシ監督らしくて良い。 単なる復讐劇でなく、人種、宗教、様々な価値観を持つ人々が血を流し、そしてそうした人々がいつしか忘れられ、ニューヨークという街が形成されていったことが描かれている。 ディカプリオも良かったけど、ダニエル・デイ・ルイスが存在感を放つ作品で、アカデミー賞にノミネートされるのは彼、まさに名演でした。

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