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もだえ (1944)

HETS

監督
アルフ・シェーベルイ
  • みたいムービー 3
  • みたログ 8

4.33 / 評価:3件

ネコを虐める奴は悪人だ!

  • bakeneko さん
  • 2014年10月14日 20時45分
  • 閲覧数 288
  • 役立ち度 3
    • 総合評価
    • ★★★★★

イングマル・ベルイマンの脚本からなる“学園&人間ドラマ”の力作で、“人間の暗黒面”を鋭く捉えたキャラクターの掘り下げに感心させられます。

卒業間近の高校生の主人公が垣間見る“大人の世界”を呵責無く描いた作品で、対立するラテン語教師の“臆病な故に残虐”という二面性に“人間の悪性”の本質を代表させています。
最終作「ファニーとアレクサンデル」にも最凶の牧師が出てきますが、デビュー作の脚本でも同様のキャラクター造形が見られることでも興味深い作品で、冷徹に邪悪な人間の精神を解剖して震撼させてくれます。
サディスティックな教師(スティーグ・イェレル)と主人公の青年(アルフ・ケリン)の対決をハラハラしながら見つめる作品で、2人の葛藤の中心となる雑貨店の娘を、後のベルイマン映画の常連で監督作も創る才媛:マイ・ゼッターリングが熱演しています(賢くて美人でネコ好きっていい女性だなあ~)。

「我らの恋に雨が降る」(1946年)同様に、初期のベルイマン作品共通の“甘さ”も特徴となっている作品ですので、華燭ない学校&社会描写を見せながらも前向きな気持ちになれる映画であります。

ねたばれ?
訳を本に書いていてもカンニングにはならないと思う(それって普通の予習じゃないの!)。

(おまけーレビュー項目にないスウエーデン映画の感想を)
でっかい鎌!(まだ使っているんだ!)
「アヴァロン」(2012年:スウエーデン:79分)監督:アクセル・ベーテシェン、主演:ヨハネス・ブロスト
挫折の経験のある初老の企画マンが、各方面から資金を募って高級クラブ“アヴァロン”を立ち上げようとするが、思わぬ事故によって追い詰められていく様子を、(逼迫したサスペンスではなく)ズルズルと陷穴に落ちていく緩い滑落感を表出させながら描いて、“人生の敗残感”を浮かび上がらせていく作品で、スウエーデンの夏の情景の中に主人公の焦りと失敗感を活写 しています。

“やっちまった”焦りと、“どんどん状況が悪化&デッドラインが迫る”悪夢状況を共体験させてままならない人生を痛感させてくれる作品で、“緩めのテンポ&ラストの落ち”に寓話的な象徴性も見ることが出来ます。

ねたばれ?
アヴァロン(Avalon)またはアヴァロン島はイギリスのどこかにあるとされる伝説の島であり、アーサー王物語の最後に、致命傷を負ったアーサー王が癒しを求めて渡り最期を迎えた地であります(それで本作のラストは船が出てくるのであります)。
また、Avalonはケルト語でリンゴを意味する「abal」に由来するとされ、美しいリンゴで名高い楽園であります(天国は、東洋=桃-桃源郷、西洋=林檎園か~)。

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